「カメレオンコード」を使った蔵書管理について

最近、「カメレオンコード」に関するニュースをちょこちょこと見かけるようになりました。
図書館でも話題になりつつある様なので知っている範囲で、「カメレオンコード」について整理しておこうと思います。
ちなみに、今日見かけたニュースは↓です。
・ナカバヤシ/デジタルカメラでデータを読み取る図書館向け蔵書管理サービス|ICT教育ニュース
http://ict-enews.net/2014/05/15nakabayash/
■「カメレオンコード」とは
・バーコードやICタグの代わりに蔵書管理に用いる自動認識技術のひとつ。
・株式会社シフトが活用提案
・一般的に「カラーコード」「カラー・コード」「色バーコード」「カラーバーコード」等と呼ばれる。
※「カラーコード」の表記は、韓国のColorzip社の「COLORCODE」と混同しやすい。
株式会社シフト
http://www.shift-2005.co.jp/chameleoncode.php
Colorzip
http://www.colorzip.co.kr/index_ver3.asp
■図書館業界への参入
初登場は2010年の第12回図書館総合展、富士通ブースでの展示ですかね。
・twitpic@shift_2005
http://twitpic.com/39lxs7
図書館導入第一号は幕別町図書館(北海道)の様です。
・幕別町図書館(北海道)で「カメレオンコード」を活用した図書館総合システムを導入|カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/25638
・色バーコードを図書館が初採用 北海道で、管理容易に|日経ビジネス
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30017_Q4A430C1CR0000/
■「カメレオンコード」を導入する理由
・蔵書点検の効率化
「カメレオンコード」の読み取りは、パソコンのウェブカメラやスマートフォンのカメラなどを使用します。
画面上の写ったコードを複数同時に読み取れるので、蔵書点検を手早く行えます。
離れた所からも読み取れるので、定点カメラを使って、人手をかけずに蔵書点検もできそうです。
ただし、本棚の資料を一括で読み取るには、本の背表紙の「カメレオンコード」を貼付する必要があります。
薄い本には貼れないといった事が考えられます。

写真引用元「幕別町図書館で「カメレオンコード」 蔵書管理、瞬時に」|十勝毎日新聞社ニュース
http://www.tokachi.co.jp/news/201403/20140304-0017830.php
・検索機能と位置確認
読み取り画面上でコードの位置や順番が特定することができます。
本棚にもコードを貼付しておくことで、本がどの棚のどの場所にあるかを管理することができます。
下の動画は「カメレオンコード」はなく、「カラービット」を用いた蔵書管理システムのものですが参考になると思います。

・RFIDより低コスト
コードの印刷や読み取りが専用の機器ではなく、普通のプリンタやパソコンで出来ます。
用紙にカラー印刷するだけなので、ICタグよりも安いです。
と言っても、専用のアプリケーションを用意する必要はあります。
■懸念点
色褪せすると当然ながら読みにくくなります。いずれは読めなくなります。
図書館の場合、長期に渡って資料を保存するので、コードの寿命は無視できないリスクです。
「カメレオンコード」を使用する上では、色褪せしにくいインク塗料とかフィルムコートとか装備用品は重要なポイントになっていくと思います。
定期的に貼りかえるコストを見込んでおいた方が無難かもしれませんね。
今後も、いろいろ動きがありそうなので注目していきたいですね。

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