少し前に初日だけですがSLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2015参加したので感想を書き留めておきたいと思います。
サマー・ワーク・キャンプ2015「学校図書館と生涯教育」
http://www.sliiic.org/?page_id=635
SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2015まとめ #SLiiiC
http://togetter.com/li/872034
午前の部は「学校図書館と公共図書館がつながるために」というテーマで高井陽さんのお話。不思議なショートコントから始まりでしたが、高校時代に図書室の準備室に入り浸っていたら、そのまま図書委員になり、その時の体験が今の図書館員としての礎となっていると言った様なお話でした。
興味深かったのは、当時の学校司書が師匠であり、今でもつながりを持っているというところ。スポーツ選手が恩師や母校のために学校訪問という話をよく聞くが、図書委員などの活動でも同様に大きな影響を与えることができるということを示唆していた点です。
午後の部は、都留文科大学の図書館サークルLibropassの活動報告と白百合女子大学の図書館ピアサポーターLiLiAの紹介。
Libropassの活動報告の中で、講演会を開催という様な内容があり梅ちゃん先生の男前ぶりが延々と紹介される場面があり笑ってしまいました。
たぶんその時の講演会のスライド
【梅澤貴典氏】世界の図書館に行ってみたくなる話(都留文科大学)前半【講演会】
http://www.slideshare.net/libropass/ss-42992001
【梅澤貴典氏】世界の図書館に行ってみたくなる話(都留文科大学)後半【講演会】
http://www.slideshare.net/libropass/ss-42992076
本題に戻りますが、こういった学生サポーターになった動機が図書委員の活動だったりする人も多くて午前のお話に繋がっていると感じました。実際図書館員に話を聞けば、図書委員経験者は多い印象です。
小学校から大学まで学生の体験を続いているのに、学校図書館と大学図書館の業界の接点が分離してしまっているのはもったいないなというのが何と言っても今回の一番感じたことでした。
午後の部は、その後みんなでPOP作成、学生によるビブリオバトルと続いていきます。
そんなわけで人生初めてPOPを作りました。落ちとして掲載しておきます。
イラストで学ぶ 人工知能概論 谷口 忠大(著) がテーマです。
カテゴリー: イベント
「大学図書館員のための「Web API入門」参加しました。
大図研オープンカレッジ (DOC)「大学図書館員のための「Web API入門」参加してきました。
http://d.hatena.ne.jp/dtk-doc/20150408/1428464462
歴史から事例までいろいろ勉強になりした。
当日の発表資料公開してくれています。
WebAPI入門|高久雅生(筑波大学図書館情報メディア系)
http://www.slideshare.net/tmasao/web-api-49080729
「斬新さ」より「柔軟さ」でみるWeb API|常川真央(アジア経済研究所)
http://www.slideshare.net/tsunekawamao/web-api-49369769
まとめサイト
第23回大図研オープンカレッジ「大学図書館員のためのWeb API入門」#dtk_doc
http://togetter.com/li/831992
せっかく講演を聞いたので、手を動かしてみようと思いCiNiiで複数のキーワードをまとめて検索するページを作ってみました。
というのも、先日企業図書館の事例を調べようと思って、専図協の会員機関に掲載されている企業図書館名で手当たり次第検索するという事をしていたのですがめんどうでめんどうで。
そんなわけで、検索したいキーワードリストを書いたテキストファイル(CSV/TSV形式)を読み込んで、まとめて検索する仕組みを作りました。
ニッチな要望を自由に叶えられるWebAPIはやっぱり便利ですね。
CiNii連続検索
http://nagumonn.com/CiNiiContinueSerch.html
東京・学校図書館スタンプラリーに行ってきました
先日土曜日に東京・学校図書館スタンプラリーに参加してきました。
回ったのは3校です。
都立狛江高等学校 →私立八王子学園 八王子中学校八王子高等学校 →私立工学院大学附属中学校・高等学校
まずは、都立狛江高等学校。
生徒の作ったという図書館脱出ゲームに挑みました。
OPAC検索したり、図鑑調べたりしないと解けない問題になっていて、自然と図書館を一回りすることに。
図書館を回りながら特に気になったのは作業コーナー
作業コーナーの引き出しあけると、アイデアだしの色んなフレームワークが詰まってました。
作文、論文って何書いたらいいのか悩むのでこういう計らいはいいですね。
無事に脱出ゲームをクリアして記念にブックカバーを貰いました。
続いて私立八王子学園 八王子中学校八王子高等学校
図書館の入り口のショーケースの展示。読書感想画が飾られたりもします。
到着したタイミングで高校生によるミニ・ビブリオバトル開催していたので見学。
質問も次々挙がって白熱したビブリオバトルでした。
その後、図書委員の生徒二人に案内されて図書館見学。
現役生徒に学校図書館案内されたのは初めて。普段使いの視点で案内されたので色々参考になりました。
図書委員の作るポップとか活動報告の絵がやたらうまいのが印象的でした。
学校に美術系のコースがあると、周囲の絵のスキルが向上するなんてことあるのかな。
最後は私立工学院大学附属中学校・高等学校
図書委員はみんなお揃いの黄色のTシャツ。参加している生徒が多く、のびのびやっている印象を受けました。
スランプラリーの企画としてバルーンアート作りとしおり作りが開催されていました。
おはなし会とエプロンシアターも開催。
エプロンシアターを演じてくれたのは図書委員をやってた卒業生だそうです。
図書館のマスコット的存在「ペンちゃん」のオリジナルブックトラック。2号機。キハラ社製。
「ペンちゃん」は図書委員の生徒が描くため毎年デザインがちょっと違うそうです。
スタンプラリーと関係ないけど、gaccoという無料で学べる大学講座を使えるように環境構築中でした。
個人向けと図書館向けどう違うのが尋ねたところ、図書館向けは終了した過去講座の映像も見られる様にしてあるんだそうです。
gaccoを材料に図書館でもインターネット接続環境が導入されたそうです。なるほど、そういうアプローチがあるのかと感心しました。
日ごろ学校図書館司書の方とお話する機会は多いですが、図書委員の活動を間近で見る機会はなかったので、いろいろと新鮮でした。
学校図書館教育研究会 第14回研究会に参加しました
3月16日に行われた学校図書館教育研究会 第14回研究会に参加してきましたので、忘れないうちに感想を。
[テーマ]
「学校図書館の戦略作りを体感する!?」
グループワークを取り入れながら、学校図書館のありたい姿を実現すべく、戦略を立てていきます。
[講師]
十文字学園女子大学 21世紀教育創生部 講師 石川 敬史氏
イントロダクション
様々な学校法人や図書館のビジョンの紹介を踏まえながら、
ビジョンを明確にする必要性などを説明してもらう。
その上でビジョンを実現するための戦略を立てる手法を学びましょうという内容。
グループワーク
バランススコアカードを準用して戦略マップを作るというもの。
時間の都合上、当日はワーク1,2のみを実施。
【ワーク1】
仮想の学校図書館における目標、ありたい姿を考える
【ワーク2】
戦略マップの作成:3つの視点の考え方
①利用者の視点 (現在)
②業務プロセスの視点 (現在)
③人材と変革の視点 (未来)
【ワーク3】具体的に実現するための方法
【ワーク4】目標値の明確化
[実際のワークの流れ]
参加したグループは、図書館システムを未導入の方もいて、図書館システムを使いこなしてサービスを向上させたいという目標をたてる。
で、図書館システムでできるサービス向上って何だろうと考えながら、図書館システムを導入して実現できることをブレストしながら付箋にメモっていく。
スムーズな貸出返却とか、クラス単位での統計が取れるとか・・・
ワークの流れとしては、ありたい姿を考えたのちに、利用者の視点を考えるのだが、ここでちょっと立ち止まる。
図書館システムには機能(発注・受入、貸出・返却、目録、資料検索、会計、蔵書点検、統計・・)はたくさんあるけれど、利用者向けの機能というのはあまり思い浮かばない。
考える考える考える。例えばシステムがあれば予約管理を少ない手間で実現できる。予約の機能を利用者の視点として見ると、読みたい本が必ず入手できるというサービスが受けられる。とも言える。
これで、利用者の視点(読みたい本の入手)→ 業務プロセスの視点(予約業務)がつながる。 人材と変革の視点は安直だが、図書館システムの操作研修を受けるとか。
こういった形で、様々な視点の関係性を結びんでいく作業を、最初にブレストしたものを元に繰り返していってまとめていく。
[感想]
普段つい目が行くのは、どんな展示をしていたとか、どんな読み聞かせをしたとか、目に見える形の工夫だけど、その背景となっている思考を人に説明できるようにしておくというのはやはり大事だと再認識した。
考え方の手法を学ぶという点では役に立ったけど、短時間のグループワークだと現場に落とし込めるような具体案に落とし込むまでは難しいなと感じました。
[おまけ]
石川先生の著作「図書館の現場力を育てる」
この本に戦略作りの話とかを説明しているとのこと。興味のある方は是非。
今見たら、Amazonの図書館関連書籍のカテゴリで1位でした。
研究会の内容は報告書という形で後日まとまるようです。
(ちゃんとした報告資料を書く宿題をもらった気がします・・)
バックナンバーも販売されているようです。
http://www.gakutokyoken.jp/education-in-the-school-library/
イベント案内:ブレインテック×SLiiiC 「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」
さりげなく今年最初のブログ更新です。イベント案内します。
詳細はこちら↓
ブレインテック×SLiiiC 「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」のお知らせ
http://sliiic.hatenablog.com/entry/2014/01/30/233937
SLiiiC“Cross”Series Vol. 2 ブレインテック×SLiiiC
「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」
図書館システムをもっとうまく使いたい、色々なことやってみたい、という方大歓迎。せっかくのシステムを貸出返却だけに利用するのはもったいない!図書館システムをもっと楽しみましょう。
当日はブレインテックの図書館システム「情報館」を体験できますが、「情報館」だけではなく、多くの学校図書館システムで共有できる話をします。
※現在なんらかの図書館システムを使っている方が対象です。また、新しいシステム導入などについてはふれません。
■開催日時: 平成26(2014)年3月8日(土)14:00?17:00(13:30受付開始)
■開催場所:株式会社ブレインテック ショールーム
交通案内 http://braintech.co.jp/corporate/access.html
■募集人数:15名
※現在なんらかの図書館システムを使っている方が対象です。
■内容
13:30受付開始
14:00開始
・「イントロダクション:ブレインテックってどんな会社?」
関乃里子(株式会社ブレインテック広報グループ)
・「図書館システムを使った学校図書館活性化の取り組みのご紹介」
南雲知也(株式会社ブレインテックカスタマサポート部)
・グループワーク「システムを使ってやってみたいことは?」
・まとめ
17:00 終了予定
*17:30より懇親会を行います。是非ご参加ください。
*ブレインテックのオフィス内に入室はできません。ご了承ください。スライド等にて社内の紹介をしていただきます。
*Twitterやブログでの記録公開など,情報公開の可能範囲等については、当日ご説明いたします。
■参加費用:無料
■お申込み方法
下記申込みフォームよりご応募下さい。
「ブレインテックxSLiiiC」参加申込みフォーム
※応募多数の場合は抽選になります。
■申込受付期間
平成26(2014)年1月31日(金)~21日(金)
図書館システムの「活用」と言ってもイメージする所は人それぞれですよね。
蔵書をデータベース化して、バーコードで貸出返却をすることをイメージする方もいるでしょうし、
ちょっとしたプログラムを書いてOPACに追加機能をつけちゃおうという方もいるでしょう。
でも今回のイベントは、図書館100連発の様に、
どこの図書館でも出来るちょっと工夫した図書館システムの使い方を共有しようといった内容。
あっ、こんな機能あったんだ。おっ、こんな使い方があるんだ。色々発見して、すぐに実践しちゃいましょう。
今手元にあるシステムを楽しく使って、みんなで図書館を盛り上げよう!
ITpro EXPO 2013に行ってきました
のっけから何処に行ったのか分からない写真を載せていますが、ITpro EXPO 2013に行ってきました。
写真は北海道十勝の芽室町農業協同組合ブースで頂きました。IT関連のブースが並ぶ中なぜかカレーとじゃがいもが展示してあるブースです。
なんでも農業にクラウドソリューションを取り入れたそうで、広大な道場でもリアルタイムにコンバインの位置情報を把握することで給油のタンクローリーを効率的に派遣できるようになったそうです。「おいしい笑顔」にも情報技術の背景があるんですね。
さて、本題という事で図書館に関係しそうな展示をしていた会社や製品を紹介します。
■ビーコア株式会社 http://www.colorbit.jp/
カラービットという3色カラーのバーコードをスマートフォンで読み取る蔵書点検デモを行っていました。
バーコードと違って一括認識で読み取れるのが便利です。
次の図書館総合展でもカラービットの展示あります。
■ムサシ・イメージ情報株式会社 http://www.musashi-ij.co.jp/
資料を電子ファイル化、マイクロフィルム化を手掛ける会社。
いろんな機種のブックスキャナーやオンデマンド印刷機をそろえている様なので、一度日本最大級のイメージ処理工場というのを度見学してみたいです。
■株式会社Preferred Infrastructure http://preferred.jp/
検索に機械学習が融合。「Sedue」という検索エンジンを使った映像解析デモを行っていました。
カメラ映像を分析して、来場者の服装や行動の統計が取れるそうです。
資料を読んでいるという行動も認識できていたので、図書館の利用者の行動分析とかに応用したら面白そうだなと思いました。
国立情報学研究所の「Webcat Plus」も「Sedue」の賜物。
■有限会社 想隆社 http://soryu-sha.jp/
電子書籍の製作を行う会社。
香川県のまんのう図書館では、こちらの「ドキュメントコンテナ」というアプリを用いて電子書籍の貸出を行ってます。
中央大学が発行する広報誌を集めた電子書籍配信アプリ『白門書房』も手掛けてます。
合同会社TMRGroupのブース内で展示されています。TMRGroupはビジネス漫画制作とか社歌制作を手掛けてます。
オマケ。図書館と全然関係ないけど気になった会社
■アルバス株式会社 http://www.albus.co.jp/
ゾンビ・レスキューという組織のやる気を可視化するツールのデモをしてました。
「おかしいな 深いい話が 逆効果」など上司と部下のコミュニケーションのすれ違い川柳が並んでるブースです。
公共図書館のこれからを考えるワークショップに参加してきた
ちょっと間があいちゃったが、公共図書館のこれからを考えるワークショップに参加したのでメモを残しておこう。
http://kc.tsukuba.ac.jp/symposium/kpw2013.html
とりあえず当日の記録についてはまとめてくださった方がいますので↓を参照ください。
公共図書館のこれからを考えるワークショップ前半の記録:nozawa日記
http://d.hatena.ne.jp/another16javac/20130223/1361642234
公共図書館のこれからを考えるワークショップ後半の記録:nozawa日記
http://d.hatena.ne.jp/another16javac/20130225/1361815342
まず趣旨説明で知的活動のサイクルという話が出るのだが、知の欲求というのは、人によって大きさなり方向性なりだいぶ差があるんじゃないのかなと思った。これが図書館を利用する人が一部に限られている要因じゃないかなと。幅広い人に使われるためのヒントを探れたらなぁと思って話を聞いていた。
知の欲求 →(どうしたらいいかな)(調べてみよう) →知の獲得 →(実践してみよう)→知の活用 →(ほかのグループの活動も参考になるね )→新たな知の創造(こんなこともわかった。でも…新たな問題も)(実践の成果を皆に伝えたいな) →新たな知の発信 →(新たな問題を解決しなくちゃ) 知の欲求→…
1.連携、複合
図書館の中でコンサートやるとか、博物館の展示をやるとか、議員発表会やるとか、テーマ展示と一緒に関連グッズならべるとか、アントラーズコーナー作るとか。
館によって制約はあるだろうけれど、興味関心の枠を広げたり深めたりとか色々効果ありそう。
脱線するけど博物館とか文学館はもっと図書館と連携してほしいな。前提知識がないとさっぱり楽しめない展示が多いので、やさしい解説書とか隣に置いてほしい。それこそ学習漫画みたいなものを。観光地の博物館なんて、なんだかわらないねーって言いながら回ってる家族連れがいっぱいだよ。ホント。
2.ボランティア教育
子ども司書講座とか、学生ボランティア教育とか。
ボランティアの人たちに図書館について教えて、そのボランティアの方だけでなく家族や友人にも図書館のサービスをもっと知ってもらおうという作戦。
すそ野を広げるためには、どうやったら友人に図書館についての話を聞いてもらえるかも合わせて教えてあげられるとよさそう。
3.情報発信の場
図書館で調べることはできるけど、調べたことを伝える場がないという話があるようだ。
正直ちょっと盲点だった。たしかに伝えたいという欲求を満たす場が図書館にあってもいいな。何でもかんでもWebで事足りるわけじゃない。
アンケートに、これからの図書館とはどういうところですか?といった質問があったので、その場の思いつきだが「全員参加の情報共有の場」と書いた。
全員参加の日が来たら私の勝ち。
ビブリオバトル首都決戦2012を観戦してきた
Next‐L Enju 開発ワークショップに参加してみた
Next‐L Enju 第7回開発ワークショップに参加してきました。