ドラクエウォークお土産集めの旅 福井を巡る

福井県マンホール

せっかくなのでgotoトラベルを活用して久しぶりの旅行に。
目的地は福井県。ドラクエウォークのお土産設定スポットは、氣比神宮、恐竜博物館、一乗谷朝倉氏遺跡、東尋坊の4つ。これを二泊三日で回る計画だ。
福井にはまだ北陸新幹線未開通という事で、今回はお隣石川県の小松空港経由で向かう空旅。

初日、小松空港に到着して、いざ福井と思ったらコロナ禍でバスは運休中。一旦小松駅に移動し、そこから特急に乗って敦賀駅へ。目指すは氣比神宮。漢字の読みに自信が持てない。
敦賀駅に着くころにぱらぱらと雨が降り始める。傘を片手にGoogleMapを頼り15分程歩くと見えて来たのは氣比神宮”東”参道の文字。どうりで周辺に何もないと思ったら裏道コースだったか。

ともあれ旅の安全を祈願し、今度は正門から帰る。少し出ると駅までアーケード街が続いている。こちらから来れば傘不要だった。地図アプリの経路案内に気配りが欲しいところだ。
アーケード街の道すがら、突然現れたのはメーテル。周りを見渡すと、向かいの道路にも先ゆく道にも銅像が並んでいる。銀河鉄道の世界が広がり楽しい驚き。

敦賀は港町なので海沿いの散策も考えていたが天候の悪さに断念して福井市へ、と思ったのだが車中でふと鯖江のめがねミュージアムが気になり途中下車。
博物館展示は伝統的な眼鏡作成の道具や、芸能人のメガネコレクションなど多岐に渡る。入館料も無料で親切だ。
だが、思ったより自由に出入りできるスペースはかなり限られる。建物全部めがねショップくらいの気持ちでいたのでいささか残念だ。建物の大きさとサイトのデザインの良さに勘違いしてしまった。

鯖江での滞在時間は短く、そそくさとホテルを取っている福井市内へ。
到着したのは時間が16時過ぎと夕飯には半端な時間だったが、幸い市立の歴史博物館が19時まで営業していたのでもうひと観光。
特別展が「北陸の古刀」であり有意義な時間を過ごし、あとは居酒屋を周って初日の観光を終える。

二日目。訪れるのは福井県立恐竜博物館。ここに一度行ってみたくて福井旅行を決めた様なものだ。
えちぜん鉄道フリーパスと恐竜博物館の入館券のセットがお得なのでそれで行く。終点勝山駅までおよそ1時間。さらにそこからバスで15分と少し遠い。
入り口で検温を済ませ、中に入ると地下へと続く長いエスカレーターへ誘導される。そしてトンネルを抜けると広がる恐竜の世界。骨格標本は他でも見れるが、これだけの数が並んでいる光景は始めてだ。おすすめ順路が記されているが、現在は入館者数の制限がされているおかげで人の流れを気にすることなく自由に回遊できる。あっちこっち気になる所へ行ったり来たりの散策で楽しい時間を過ごせる。
屋外恐竜博物館へのバスツアーがある事が分かったので次回は申し込もうと心に決める。

続いて訪れるのは一乗谷朝倉氏遺跡。天候が悪くなり雨模様の中の進軍だ。
福井駅からバスに揺られる事30分、乗客はたったの3人。人の少なさは雨天のせいか、地味スポット故かなどと考えながら乗車していたのだが、目的地に着くと意外な程に観光客で賑わっている。どうやら明智光秀の所縁の地という事で観光バスツアーが組まれている様だ。大河ドラマの影響すごいな。
遺跡は結構広く情緒あふれて散策しがいがあり興味深いのだが、ぬかるむ地面に足を取られたりしたので雨の日に行く場所ではない。

夕方福井駅に戻って立ち寄った先は、セーレンプラネット(福井市自然博物館分館)。駅前の物産館と同じ施設にありお土産を買うついでにふらっとのぞく。館内は広くはないが綺麗でプラネタリウム施設もある。

一乗谷朝倉氏遺跡もセーレンプラネットも、宿泊先のホテルで配布していた「福井市ぐるっと観光無料クーポン」のおかげで全部ただで回れたのははラッキーだった。

三日目。目的地は東尋坊なのだが、ちょっとその前に丸岡城に寄り道することに。国内で現存する数少ない天守という事で押さえておきたいお城である。天候にも恵まれ映える城を堪能する。
ちょっと残念なのはバスの本数が非常に少なく少々時間を持て余す。隣が図書館なのは幸い。

丸岡城

丸山城を後にし、向かう先は東尋坊。海沿いの景色を眺めながらのバス旅である。
バス停から海岸までの道筋は、まさに観光地という賑わいで露店が並びおいしそうな匂いが漂ってくる。そして辿り着いた先に見えた光景に驚き。サスペンスドラマでおなじみのあの崖に自由に立ち入れるんだという事に。そして柵とか安全装置は何もない。外国人観光客が奇声をあげてビデオを回しているのもうなずける。
せっかくなので恐る恐る崖を下る。正直足がすくんで先端まではいけない。実際に訪れたからこその体験が身に染みる。

遊覧船で海側からも崖を観たいと思ったのだが、生憎この日は欠航。予定を変更して近くにある松島越前水族館に旅の締めとして行ってみる。
入館料は2,000円と美ら海水族館以上だったので、もしかしてすごい水族館?なんて思いながら入館したもののお出迎えのマンボウが微妙。なんか狭い空間で泳いでるんだけど。マンボウを尻目に先に進むとなぜか屋外に。順路を追って水槽を周るのではなく、園内に点在しているパピリオンを自由に周る方式らしい。
さて、どこへ行こうかとスケジュール表を見るとタイミング悪くイルカショーがまもなく終わる時間で地団太を踏む。悔しいので次のイベントを調べると3Dシアター「クジラと恐竜」。水族館まで来て映画はどうかなとも思ったのだが、入館料の元を取るべくシアター館へ向かう。驚くことに追加で300円要求されるではないか。しぶしぶ追加料金を支払い、映画を見たのだがあまりにもお粗末すぎて絶句。後半の恐竜編はストーリも解説もなく、恐竜が観客向かってくる映像が流れるだけ。飛び出す映像だけでお金が取れる時代じゃない。
もはや何も期待していないが、せっかくなので色々見て回る。遅い時間帯のため人がどんどん少なくなり、どの施設もほぼ貸切状態。じゃれあうカワウソ可愛い。
ショーを終えたはずのイルカは無人のプールでまだ泳いでいる。そして飼育員の指示もなく陸にあがってくるサービス精神に感心。
なんだかんだで楽しい水族館だ。

以上で旅は終了。県内の移動は公共交通機関だけでさして不便もなく廻れたのは良かった。
惜しむらくは越前ガニ漁解禁前だったこと。ちゃんと下調べして日程組むべきだった。