ドラクエウォークお土産集めの旅 富山紀行

富山県のマンホール

一泊二日で富山巡り。お土産を回収しつつ、キトキトの鮮魚を頂く方針だ。

最初に向かったのは高岡市にある藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー。高岡駅から徒歩20分。高岡市美術館の2Fに位置する。

高岡市美術館
高岡市美術館

建物の前に着いたがなんの案内も出ていない。ドラえもんはどこに?
とりあえず館内に入ると、どうやら富山大学芸術文化学部 の卒業・修了研究制作展をやっている様だ。気にはなるが一旦スルーして2Fに進む。
受付を済ませて、どこでもドアをくぐると漫画家 藤子・F・不二雄の生い立ちが覗けるコーナーが待っている。ベレー帽や原画などが展示されている。子供がはしゃぐ空間というよりもファンが感傷に浸る空間と言った装いだ。

企画展は「学年別ドラえもん展 -のび太と一緒に大きくなった私たち-」
ドラえもんの1話が6つある事を知る。「小学一年生」から「小学四年生」までと「よいこ」「幼稚園」で書き分けているとの事。6誌同時掲載とか信じられない事をやっている。
藤子・F・不二雄と小学館の意気込みに驚愕である。

藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー
藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー

ギャラリーを出た後、次の電車まで時間があったので1Fの富山大の卒業制作展をのぞく。 無料だったのでちょっとした市民ギャラリーの様なものを想像していたが全然違った。 作品の展示数もバラエティーも豊富。旅のスケジュールを変更せねばならぬ。
絵画や彫刻など美術品としてよく目にするものだけでなく、家具や絵本もあるし、街のリノベーション計画とか有機野菜を身近にと言ったコンセプト展示もある。なんならオタク図鑑とか生態系をモチーフにしたゲームとか何でもありである。卒論だって展示してあるし。

ご当地の氷見うどんのプロモーション動画「氷見ウドンピック2020」がバカバカしくて良かった。うどんを並べてコマ撮りした作品だが、制作エピソードにうどんがすぐに乾くので撮影が大変。うどんの扱いに2か月かかったなどと述べられていて笑いを誘う。アイデアを実践した人だけ放てる表現だ。

氷見ウドンピック2020
氷見ウドンピック2020

高岡市美術館を出て次に向かったのは氷見市潮風ギャラリー 藤子不二雄Ⓐアートコレクション。FからⒶへのはしご旅。
氷見駅へ向かう車窓からの景色がなかなかおつ。晴れてないのが残念だ。

氷見線の車窓
氷見線の車窓

Googleマップを頼りに氷見駅から潮風ギャラリーへ向かう。途中に「元祖氷見うどん高岡屋本舗」という店を見つけ思わず入る。話を聞くと260年も続いているお店とのことい。氷見うどんは江戸時代からの文化ということかな。

元祖氷見うどん高岡屋本舗
元祖氷見うどん高岡屋本舗

広い通りに出るとスマホ片手に走り回っている人が結構いる。たぶんポケモンの皆様だ。
そして街にはハットリくんはじめ不二雄Ⓐ先生の作品と思われる謎のオブジェが並んでいる。しかもこいつら通りかかると話しかけてくる。「おいらたこハチ ちゅーしよ?」ってな具合だ。なんてカオスな街なんだ。

たこハチ
たこハチ

潮風ギャラリーは街中にあり、入館すると結構な人がある。アニメ聖地に選定されるだけのことはある。
ちなみに入館料は大人200円。高校生以下は無料だった。1Fは原画など作品が展示されており、2Fはまんが図書室と記念撮影コーナー。映像技術にもてあそばれハットリくんに変化する。

氷見市潮風ギャラリー 藤子不二雄Ⓐアートコレクション
氷見市潮風ギャラリー 藤子不二雄Ⓐアートコレクション
氷見市潮風ギャラリー 藤子不二雄Ⓐアートコレクション
氷見市潮風ギャラリー 藤子不二雄Ⓐアートコレクション


ギャラリーを後にし、せっかくなので氷見漁港場外市場まで足を延ばしブリを食べる。

氷見漁港場外市場
氷見漁港場外市場

夕暮れ時に富山市に移動し目指すは富山城。
戦後に復興の旗として復元されたお城である。でも資料が残っていなくてもと姿は不明らしい。
中は郷土博物館になっており展望台もある。
見ごたえのあるお城という訳ではないが、市街地の景観を良くしてくれる街の顔という感じがする。

富山城
富山城

城の見学を終える頃に雨風が強くなっていた。傘が風で裏返る程でとても散策などしてられず図書館に避難する。
前から気になっていたオシャレ図書館だ。ガラス美術館が一体となっておりふらっと展示も見れるのが楽しい。

富山市立図書館
富山市立図書館

雨が弱まったところで駅に移動し寿司を食べる。回るお寿司で手頃な価格だが味は最高だ。白えびがとても気に入った。

富山回転すし
富山回転すし

ちょっと食べ過ぎたなと思って外に出ると人だかりがで来ている。駅なかBARが開催されている。2杯で300円という低価格だが冬季限定酒などがふるまわれていて贅沢だ。蔵元さんに話を聞きながら舌鼓を打つ。
市内のせんべろ企画のパンフレットをもらったのでこの後少しはしご酒して初日の旅を終える。

とやま駅ナカBAR
とやま駅ナカBAR

二日目の目的地は宇奈月温泉。電鉄富山の1日フリーきっぷ(冬季価格2100円)で向かう。
シーズンオフのためか乗客は少なめ。途中上市駅で進行方向が変わるアナウンスが流れるのだが、座席の向きを変える作法を知らずぼぉーと座っていたら、旅行客を見つけたとばかりに見知らぬ爺様がずっと馴れ馴れしく話しかけてくる展開に。
何でもこの爺様は数か月に一度の宇奈月温泉の銭湯に行くのが楽しみらしい。片道1時間45分の交通費と時間をかけて入りたい銭湯とはいったい。

そんなこんなで宇奈月温泉駅に到着。駅前の温泉の噴水からは湯気が挙がっている。雪がぱらつく気候で富山市内よりも一段寒い。

宇奈月温泉
宇奈月温泉

手頃な日帰り温泉を探しつつ散策すると観光客は結構来ている。宿泊や新幹線から来た人々だろうか。駅前の足湯は満員だ。
駅から程なく歩いた場所に観光案内所を兼ねた銭湯を見つける。風情ある建物ではないが、まぁどの湯に入っても源泉は同じだろう。何より温まりたい。
お風呂の扉を開けるのやつがいある。馴れ爺わざわざ時間かけてまで入りたいと言っていた温泉ってここだったのか。

湯めどころ宇奈月
湯めどころ宇奈月

宇奈月温泉に入ってドラクエウォークの富山県土産はコンプリート。旅の目的は達成したがせっかくなので魚津水族館を目指す。フリーきっぷを有効活用しよう。
最寄りの西魚津駅は哀愁漂う無人駅。10分ほど歩くと魚津水族館に着く。

西魚津駅
西魚津駅

魚津水族館は大きな施設ではないけれど100年の歴史を持つ施設らしい。歴史年表が貼ってあり博物館っぽさも感じる。
ローカル色に富み大水槽に見事なブリが泳いでいたり、富山湾にふさわしい生き物選挙とかが掲示してある。第一位はトヤマエビ。普段スーパーでボタンエビの名前で見るエビの正式名称なんだそうだ。

魚津水族館
魚津水族館

展示解説が独特でリュウグウノツカイを食べてみた。アカナマダを使って料理してみたとか。食に対するこだわりが強い。幻の魚ってそんな軽々しく食べていいのか。

アカナマダ大解剖
アカナマダ大解剖

帰り際に気づいたのだが屋外の水槽にサメが泳いでいる。手が届く様な所に、こんなに無造作にサメの飼育ってできるのかと驚く。雨降ったら泳いで逃げ出すんじゃないかと心配になる。
色々インパクトの強い水族館で面白かった。

魚津水族館
魚津水族館

以上で旅は終了。かなり満足度の高い旅だった。黒部ダムも気になるし暖かい季節になったらまた来たいと思う。