雑誌スポンサー制度について考えてみる

雑誌スポンサー募る 「来館者全国一」県立図書館“ のニュースを見たので雑誌スポンサー制度について考えてみた。

県立図書館(岡山市北区)は、館内閲覧用の雑誌のカバーに企業や団体の広告を掲載し、
広告料として雑誌の年間購読料を負担してもらう「雑誌スポンサー制度」をスタートさせた。
財政難の折、少しでも経費を削減し、浮いた金を図書購入費に充てる狙いで、
中国地方の県立図書館では初。担当者は「来館者数が全国トップの年間100万人なので、宣伝効果は抜群です」と売り込んでいる。(有留貴博)

図書館が独自に財源獲得を目指すっていうのは良いことだし、
収入確保の為に運営のノウハウを競う要素が加わるっては素晴らしいと思う。
図書館の場合、一冊の雑誌を大勢で読みまわすので、
製本コストからみると雑誌広告モデルってのは適っている気がする。

ただちょっと気になるのは広告掲載のスペースについてだ。

広告掲載スペースは、雑誌の最新号のビニールカバーの表紙の一部(縦4センチ、横13センチ以内)と裏表紙の全面だ。

雑誌の裏表紙には、もともと広告入ってるとのに、
その上にさらに図書館が募った別の広告をかぶせるってはありなのか?

販売数に応じて広告スポンサーが広告費を負担していると想定すると、
図書館での利用された分に関しては、図書館が別の広告を募って儲けても問題なさそうだけど。
(例えば、1万冊売れたのでスポンサーは1万円の負担。でも、実際の読者は1万1千なので1千円は図書館の儲け。)

もし、もとから図書館での利用は織り込み済みで、読者数に応じて広告スポンサーが広告費を負担しているとしたらどうだろう。
(読者数が1万1千人なのでスポンサーは1万1千円負担)
この状況で図書館が別の広告を上からかぶせる行為は、スポンサーにとってはいい迷惑なわけで、
スポンサーを降りるということにつながらないだろうか?
そうなると雑誌の品質とか価格とかに影響が出てくるので心配である。

ただ、もとから図書館での利用は織り込み済みだったとしても、
図書館の配架の工夫などでさらに読者数が伸びているとしてら、その分は図書館の儲けにしてもよい気がする。

雑誌スポンサー制度が単純にダメと言いたいわけじゃない。

そこで提案だが、広告掲載スペースを雑誌の最新号のビニールカバーではなくて、雑誌棚にするのはいかがだろうか?
これなら雑誌の裏表紙に広告を出していたスポンサーに迷惑かけないし。
雑誌の裏表紙に広告を出してるスポンサーも、図書館が募ったスポンサーも、その雑誌が利用されたときに広告効果を発揮し、利用されればされるほど広告効果が高まるので、みんな同じ方向を向いて頑張れる関係になれるんじゃないかと思う。
雑誌棚に広告

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