カレントアウェアネスで「saveMLAKが東日本大震災被災地に「本を送りません宣言」(仮称)を発表 」というのを見かけた。
送りま”せん” と書かれていることに気づいた瞬間ちょっと困惑した。
半年以上前だが私も復興プロジェクトに協力する形で本を送った身なので、この宣言の内容は気になる。
本を送らない主な理由は前文に書かれているこれかな。
“訪ね歩いた被災地の多くで、対処に困る状態になっている数々の本を目にしてきました。支援者の善意に感謝しつつも、困惑する被災者の姿も目にします。”
ふ~む。以前に、私が本を送ったプロジェクトは喜んでなかったのかなぁと思い、久しぶりにそのプロジェクトのサイトに訪れたところ、
8月の時点でたいはんの本は受付を休止という状態。
20万冊近い本が集まり、重複するものや充分な量に達する書籍も出てきました。そのため、まことに恐れ入りますが現在受付をしていないものがございます。
11月は強調表現で本そのものじゃなくてリストを送ってというお知らせになっている。
献本をお考えの本について事前にご相談頂きますようお願いいたします。FAX、またはメールで本のリストを送って頂ければ、こちらで献本して頂きたい本をご回答させて頂きます。
どうやらもう満腹で、これ以上は特別おいしいケーキ以外は苦しくて食べられないよという状態らしい。
「本を送りません宣言」というのは「お腹いっぱい宣言」ということか。これなら納得。
宣言のあとに<それでも「本を送る」際の目安10ヶ条>を載せているぐらいなので献本を全否定しているわけじゃなさそうだ。
そんなわけで過去の自分の善意を肯定できる解釈を見出せてほっとした。
ちょっと余裕が出たところでこの宣言を見返すと、やたら「古本」に言及しているのが目につく。
この辺もいろいろ考察してみたいけど、もうお腹いっぱいなので今日はこれにてお開き。
1/19 続きのその2書きました。
「本を送りません宣言」を読んで考える : 日々記―へっぽこライブラリアンの日常―
昨今一部にて話題の「本を送りません宣言」について、少し語っておきます。 この