草津温泉ひとり旅

少し寒さも出て来たのでふと思い立って草津温泉へ。温泉の素ではお世話になっているが実際訪れるのは初めてである。
新宿から出ている直行バスを使ったのだが、道も混んでいて5時間かけてようやく到着。3台出ている湯めぐり号は全部満席状態の様でgotoキャンペーンの威力を感じる。

バス停から少し歩くと、テレビ映像等でお馴染みの湯畑の光景が眼前に広がり草津に来た実感がわく。町並みは整備されており、清潔感のある射的場を見るとなんだか不思議な感覚を覚える。
湯畑隣の広場には長蛇の列が見える。湯もみの見学待ちの列らしい。せっかくなので覗いてみたい気持ちもあるが、長時間待つのも嫌なので諦める。

代わりに草津熱帯圏という動物園的なスポットに行ってみる。湯畑から10分ほど歩く事10分。だんたん閑散としていき何も無くなる。不安になったところで現われる昭和レトロな建物。温泉熱を利用したジャングルドームがウリなのだが、こちらも年季が入っている。

ドームの中はワニ、ヘビ、トカゲと爬虫類祭りだか奥に進んでいくと階層構造になっていて、可愛い子ザルとかカラフルな鳥たちが現れる。あげくは蝙蝠とか吸血ヒルまで展示されていて、期待以上の種類豊富で楽しめた。


帰りがけにドーム隣の小屋の中をぐるぐる回るラマを発券。時折見せる表情が愛嬌たっぷり。

次に向かったのは露天風呂のある西の河原公園。草津の代表的な観光スポットらしく道中はお店が立ち並ぶ。温泉饅頭をもぐもぐしながら歩を進める。
程なくすると西の河原公園に到着。紅葉の赤と草津温泉の緑色のコントラスが良い景色。その景色を楽しみながらの風呂は格別。

そうこうしているうちに日も暮れて、湯畑はライトアップされて世界観が変わる。


夕飯を済ませて向かったのは、「草津温泉らくご」。会場は昼間混雑で見学を断念した湯もみの熱乃湯。てっきり混むのかと思って早めに行ったけど、びっくりするほどガラガラ。最前列の特等席でゆっくり観覧である。

落語が終わり外に出ると凍える寒さ。酔いも吹き飛び、おもむろに温泉に足が向かう。24時間入れる無料温泉がいくつもあり気が向くままに湯めぐりできるありがたさ。

草津は気軽に一人で行っても十分楽しめるのが分かった。
温泉街の宿は一人で泊まるとかなり割高と思っていたけど、一人でも泊まれる低料金の宿がそれなりにある。「ふたばや」という宿を利用したのだが洋室で設備も新しく快適だった。和風の趣のある宿もいいけど、冬場は温水洗浄便座の快適さが恋しいのである。