専門職って何だろう?

 先週から脇腹に違和感を覚え、気になるなぁと思っていたけどGWで病院が休みだったのでほっといたんですが、
昨日から急に激しい腹痛に襲われ大変なことに。


基本的に病院に行くのが好きじゃなくて、ほんとに病院に行く必要があるのかなとネットで症状を調べるというのがいつからか習慣になっている。
結局のところ、どのサイトを見ても重大な病気かもしれないからちゃんと病院で診察受けろという結論に至るんだけど。
どんだけ膨大な情報があろうとも、それだけでは適切な判断を素人にゃくだせないよという事らしい。


たしかに、体調が悪い時に病院じゃなくて図書館で対処方法を相談するってことはまずない。
例え無料でも、情報を上手に扱う図書館員がいても。
やっぱり病気の事は医者なのである。餅は餅屋である。



ところで、図書館員の専門性ということを時々耳にする。多くは雇用問題の文脈のなかで。
専門職としての地位を確立して、待遇を良くしていこう的な感じで。


でも、図書館員が業務をするうえでの専門性っていうのは当然あるんだろうけれど、
それは家電量販店の店員さんが商品の場所を覚えているとか、家電の知識があるとか、そういうのとあんまり変わらないんじゃないかと。


「われわれの館」で図書館スタッフ募集の情報を見ても、いいとこ時給1000円とか。司書資格もってても時給数十円上がる程度。
薬剤師のバイトの様に資格を持ってないと従事できない仕事に比べると時給は低いし、
資格不要でも家庭教師のバイトなんかと比べても時給は低い。


やっぱり専門職というと、医者とか弁護士とか、それ以外に頼める選択肢がない職業を指すんだろうな。
そこに図書館員が並ぶとしたら、誰もがこんな時は図書館に行かなきゃダメでしょと分かる状況が必要。まったく想像できないけど。



また、図書館情報学を専攻している学生は、実は図書館にあまり勤めたがらないんだとか。特に公共に行きたがる人は少ないとい聞いた。不思議な感じもするけれど。
待遇の低いところに優秀な学生は集まらない。優秀な学生が集まらないと専門性を発揮できず、待遇は改善されない。という構造に見える。


この構造って高学歴の人は小売業に勤めたがらないっている状況と似てる。やっぱり家電量販店の店員さんと一緒だ。
そういや、私の仕事である運用系の技術職っていのも似たような構造な気がしてきた。うぅ、またお腹が痛くなる話じゃないか。


実際には、図書館員や販売員の中にものすごい専門性を持った人はいるわけで、
図書館員とかっていう職業で括るのではなく、個々の図書館員に注目していくのがよいのかなという気がする。

図書室担当者の評価は誰がする?

 4月になり、なんとか今年度もちょぴっとお給料が増えました。
この昇給での図書室担当者としての評価がどうなっているのかはさっぱり分からない。


多くの企業では図書室というは場所を示すのであって、専門の部署を示すことはほとんどない。
たいてい図書室担当者は総務部、情報調査部、知的財産部、人事部と言った部署に所属している。
企業の受付で図書室担当の○○さんに会いに来ました。なんて言うと困惑されるという事がよくある。


図書室担当者の所属する部署はいわゆる間接部門である。
これらの部署は成果を数値として表わすのが難しい為、評価しにくいと言われる部門である。
そのうえ企業図書室の担当者なんて大抵1人とか2人とか。少人数運営である。
会社の中でオンリーワン業務であり比較対象者もなく、誰がどうやって評価をするのだろうか?というのが疑問である。


図書室担当者の評価問題は重要で、
評価が適切にされないという状況になると、図書室は単なる倉庫と化す。
どうせ評価されないなら最低限の事だけやっとけばいいじゃんと図書室担当者が思ったら終わり。
小人数運営では図書室担当者の”やるき”がある意味最も影響力のあるファクターなんだ。


では、誰からの評価という事に関して言えば、所属の上司からではない違う気がする。
むしろ図書室の顧客である、会社のみんなからの評価というのが本来的な評価ではないかと。


つまり、会社のみんなからの評価を、図書室担当者へ還元されるような仕組みを経営一体で作っていくことが大切だと感じている。



まぁ、合わせて図書室の価値、図書館担当者の価値を数値化する仕組みもやっぱり考えなきゃいけないんだけどさ。

とある新入社員との会話

 「会社の図書室って意味あるんすか?
つまんなそうな本ばっかりじゃないっすか。」

・・・生意気な新入社員が入ってきたもんだ。
図書室の恐ろしさを教え込まねばならんな。

「会社の図書室ってのは、社員を合理的に教育するための機関なんだよ。
君は新人研修に参加中だと思うけど、その研修には講師を呼んだりと費用がかかる。
それだけじゃない、研修に参加している時間、つまりその時間を使って稼げたはずの利益という隠れたコストがかかるんだ。
図書室はというと、資料を購入するには費用がかかる。しかし読書をするのは社員のプライベートな時間なんだ。
つまり、研修と違ってその分のコストをかけずに社員を教育できるって寸法だ。」

「ずりーっすね。つったて俺、勉強嫌いっすから本なんて読まないっすよ」

「これから本格的に働く君には実感が持てないかもしれないけれど、仕事をするにあたって必要な知識・情報の多くは図書室にある資料から探せるんだ。
これが何を意味するかと言うとね、図書室にある資料を見もせず、知らない・分からないという事は通用しないってことだ。
図書室を利用せずにそんな事を言っていると、会社は君に怠慢という評価をするだけなんだよ。」

「・・・」

「まず君の場合はビジネスマナーから学んだ方がいいな。はい、<サルでもわかる敬語入門>。
そうそう、君はいずれ出世して偉くなるつもりなんだろ。
この図書室は、新入社員から社長まで満足できる品ぞろえになっているから、遠慮せず一生学び続けてくれたまえ」

絵本を贈ろう

 同僚から日本ユニセフのやっている「ちっちゃな図書館」プロジェクトに乗って絵本を贈ろうという声かけを頂いた。
良い企画だと思うので図書室も賛同という形で、集めた絵本置き場という場所と、埋蔵図書カード(大した額じゃない)を提供することにした。


ところで、この「ちっちゃな図書館」プロジェクトで気になる注意書きがある。


※多くの子どもたちが共有するため、新品や新品に近い状態のもののみをお願いします。(書き込みや破れのあるものは不可)

事実上、寄付をするには新しい絵本を買って提供しなければいけない人が結構いるってことだ。(一人と一猫生活な私もそうだ)
新しい絵本をそれぞれが個人で購入するよりも、その分のお金を取りまとめて絵本を買った方がダブりや不適切な絵本が集まる無駄を省けるのではないかと。
その一方で、寄付する個人が絵本を選択する自由がある楽しさが、無駄が出る以上に絵本がたくさん集まるインセンティブになるのかとも思ったりもする。


まぁ急ぎの話なので、考えるよりもまずは行動か。きっと子どもたちに喜んでもらえると信じて。



さて、絵本を選ぶ楽しさについてだけど。
子どもが自分で好きな絵本を選ぶよりも先に、まず親が選んで子どもに与えるとのがあるとおもう。
この絵本を読んで、あんな成長を遂げてほしいという願いをこめて。

当然、子どもは親が選んだ本のすべてが気に入るわけもなく、取捨選択してお気に入りを見つける。

親はその反応を見ながら、次に与える絵本を選ぶ。

子どもはまた取捨選択してお気に入りを見つける。


という風な絵本選びコミュニケーションを続けることで、子どもの個性が育まれるんじゃなかと。



で、私が子供のころ好きだった絵本はと言うと
これとか はじめてであう すうがくの絵本 (1)
これ3びきのこぶた (美しい数学 (6))

その結果、しっかり考えられるわりに、やることテキトーだよねと言われるような成長を遂げましたとさ。

天気予報を使って利用率をあげよう

 諸事情により3連休の予定がみんなキャンセルとなっておりました。


で、土曜日は思いつくままに飲みに行って終電が無くなり・・・
日曜日はブログのテンプレートを修正しようとしてレイアウトが崩れ、直そうとするたびに泥沼にはまり、結局一晩かけて1から作り直し。
本日は、ほったらかした家事をまとめてやるわけですが、こんな日に限って雨。洗濯めんどくさいです。


予定がなくても天気予報くらい確認しておくんでした。
こんな天気なら週末に買い込んだ本をじっくり読みふけりたい。


ふと閃いたんだが、金曜日に天気予報を確認して「週末の天気は雨だそうです。図書室で本を借りませんか?」とアナウンスをしたら利用率があがるんじゃないかと。
幸い、企業図書室なら声をかけてすぐに反応が返ってくる可能性は高いはず。思いついたら30秒で図書室にいけるんだから。


社会人で本を読まない理由として、時間がないというのは結構ある。だが暇が出来るタイミングで本を差し伸べられたらどうだろうか?
試してみようじゃないか。

お酒と読書のハーモニー

気づいたらTwitterでNIKKA_bardoku(ニッカウヰスキーのバー読)からフォローされていた。
私が呑んだくれだと知っていたのだろうか?


日常的にお酒を飲みながら読書する習慣があるのだが、バーではなく家飲み派です。
バー読の経験もあるのですが、どうも一人でお店で飲むというのが性に合わないようで、バー読経験は1度きり。
その時はBeerBarだったのでウィスキーではなくビール片手に小説読んでました。


たまたま手元にあったミステリー小説を読んだのですが、個人的にはバー読に小説は向いてないんじゃないかとその時思いました。
顔なじみの、店員さんに話しかけられたりと途中でちょくちょく読書が中断するし、飲み仲間があとからやってくるなんて状況も考えられるわけで。
どっちかというと気軽に読書を中断しやすい雑誌なんかの方がよいのかなと思ったり。


お酒の方に関しては、ビールよりウィスキーの方が読書向きだと思います。なんかビール飲むとトイレ近くなるし。


なんにせよ、お酒も本も大好きです。
わいわい飲みながらの読書会っていうんだったら参加したいなぁと思っているところです。


さて、今日もこれから読書です。ちなみに、おともはビールでもウィスキーでもなく、冷凍庫で冷やしたジン(ボンベイ・サファイア)にします。

那珂市立図書館を案内してもらいました

カフェライブラリアン?に案内され那珂市立図書館を見学してきました
この図書館は、資料にICタグ導入、静脈認証と先進的でカッコイイ。


静脈認証はセキュリティ対策というイメージしかもっていなかったけど、
利用者カードを忘れて本が借りられないっていう心配がないよ
いつでも気軽に図書館で本が借りられますよって言う
利用者サービスとしての視点での導入というのが素敵です。


実際のところ、どの程度期待した効果が出ているのかは分かりませんが、
利用者の為になると信じて、新しい技術を導入する図書館が増えれば
技術の向上、コスト低下に繋がって図書館全体の未来が明るくなると思うので応援したいです。


さて、今回の案内人の活動の中にU40というのがあり、
その活動の中で行われたFuture Librarian宣言というのがあるのでちょっと紹介。(私も宣言しました。)


“私たちは、図書館を通じて人と人とが出会うことで生まれる可能性の力に未来への希望を託し、ここに宣言します。”


“私たちは、図書館を通して生まれるつながりが、未来への夢と希望を生み出すことを信じています。”
“私たちは、図書館と社会をもっと元気で明るい笑顔にあふれた、すばらしい未来を生み出す場にするために,汗をかき智恵を絞ります。 ”
“私たちは、図書館と社会に対して関心を持つすべての人々に対し、館種、業態などの枠組みを越え、常に対話への努力を続けます。 ”
“私たちは、これまで図書館や社会に貢献してきた方々に思いを馳せつつ、これから図書館に関わり続ける世代を育て、図書館と社会の持続的な発展のために行動します。”


コミュニケーションを重視する、うちの図書室の理念にも通ずるものがあります。
もちろん人が繋がった、集まったで満足せず、その先にあるものをしっかり見据えて活動したいですね。


うちの図書室では資料の寄贈はコミュニケーション促進の役割を果たしてくれるはずですから、
せっかくなので資料を10冊以上寄贈してくれた方にU40のピンズを差し上げようかと思ってます。(数に限りがあるので先着です!)


U40
(車はついてきません)