第19回図書館総合展に行ってきました

最近ベランダ菜園の話ばっかりしていたので、たまには図書館話でもしよう。図書館総合展を振り返る。

今年は店番をサボることにしたので、一般参加者として受付して入場した。初日の開場前の受付は結構混んでるんだなと実感。

 

参加したフォーラムは全部で5つ。その中から2つ取り上げて感想などを。

「次世代CiNii」の展望
今年のNiiフォーラムのテーマはオープンサイエンスだそうで、このフォーラムでは研究データの検索サービスをどうしていくのかという話。
脱線するけど、そもそもこのテーマに興味を持ったのは昨年「キャンパス内自然資源の調査結果をOPACに登録する」という仕事を担当したからだ。データの内容は、各エリア毎にどんな生き物がいたとか、雰囲気はどうだとかそんな内容。データの件数も、調査項目数も大したことはなかったけど苦労したのを覚えている。
書籍情報を登録する時であれば、タイトルや著者の項目に何を入力すればいいか悩むことは少ないけれど、自然資源の調査データのタイトルって何?みたいな所から始まる。タイトルに登録する情報は「エリア」なのか「生き物」なのかとか。「A地点にカエルがいる。B地点にカエルがいる。」と捉えるべきか「カエルがいるのはA地点とB地点。」と捉えるべきか。そんな事を悩みながらデータ変換ツール作った思い出が。季節によって生息する生き物が変わるのをOPACでどう表現するかとか悩んだなぁ。
データ扱う人がもっと評価される時代が来るといいね。

 

形だけの学生協働を超えるポイントはこれだ! 仲良しクラブで終わらせない!共読アスリート育成術 ~学生サポーターズと創る<共読ライブラリー>2ndステージ~
毎年ブース見学しているので、今更かなと思いつつフォーラム参加したんだけど案外面白かった。冒頭の挨拶から、裏番組の近大フォーラムを意識した挨拶がなされたり、共読サポーターの面倒をみる職員に負担が集中してブラックな労働環境だとかいう発言が飛び出し驚いた。これらの発言がでるのは、学生協働をビジネスと一環としてきちんと位置付けているんだろうなという印象を受ける。
他にも、黒板本棚に書く本の紹介は3つの要素「15文字くらいで要約/引用を入れる/キャッチコピーをつける」を必ず入れるという事が紹介されていて、現場で普通に使えそうなノウハウを持っていそうだなと思った。

 

ここからはブース見学の話。去年たくさんいたペッパー達はどこへ消えたのか。
ともあれ、興味を持ったブース挙げていく。

 

株式会社ハコヤ
建築CG/VRの作成会社。図書館のサイン計画の良い例悪い例をVR再現するというコンセプトだったけど、そんなことは全然頭に入らずVRで再現された図書館を自由に散策できる体験が面白かった。アクセシビリティの確保と場としての図書館が両立できるんじゃないかとか色々アイデアが膨らむ。

 

「としょけっと」
荷物がかさばるのが嫌で会場内の書籍バーゲンセールはスルーするんだけど、普段行く図書館や書店で見かけない本が並んでいて思わず買い込んでしまった。危険。

 

キハラ株式会社
恒例となったグッズ販売かと思って眺めていたら、売り子さんは以前交流会などで見かけた元学生さん達だった。やる気のある学生が図書館関連企業を就職先として選んでくれるのはいい流れだと思った。総合展と就活の関係性は気になるテーマ。
新しい図書館ができないと売り上げ目標が達成できないって嘆く姿に共感。

 

国文学研究資料館
新しくできた古典籍の総合データベースの紹介。検索するのにコツがいるんですという説明に、どんなUIなのか逆に気になって引き込まれる。古典籍の事は全然分からないんだけど、各データに付与するタグの決め方とか関心のあるトピックが詰まっていた。

 

自然の会
出版社ブースと言えば手掛けた商品がずらっと並ぶと思いきや、カメムシ図鑑の隣にカメムシの匂いをかげるコーナー展示。越冬のために仲間を呼ぶときに出す香りはハイチューの青りんご味にそっくりだとか。一つ賢くなった。
次は水棲のカメムシをテーマに編纂するらしい。

 

参加した飲み会は、1日目交流会と図書館総合展大交流会2017&Library of the Year 2017 懇親会。それと会社の打ち上げ。
企画してくれた幹事の皆様に感謝いたします。

 

 

なんだかんだで物販にお金使ってしまったなぁ。

著作権のカタマリ
 

第17回の図書館総合展の感想

第17回の図書館総合展の感想を書き留めておこう。
今年はTUTAYA図書館問題とか新潮社からの貸し出し猶予要請とかもあり、世間一般からの注目もそれなりにあったのかな。夕方に制服姿の女子高生を何組か見かけたのは、図書館戦争の影響かな。
今回参加したのはフォーラムは1つだけ。あとは3日間ブース番、ちょいちょい店番さぼってブース見学でした。
まずは参加したフォーラム「情報の魔法を図書館にかける~体感できるデジタルデータ」の感想。
研究内容も含めて非常にわくわくさせられるものでしたが、それは一旦置いといて。
考えさせられるのは、テキストや映像くらいしか図書館は提供できていないが、情報空間のサブセットとなっている物理空間を情報インフラたる図書館が今後どう提供していくのか?と言った話。扱う対象物の境界が図書館も博物館も美術館も曖昧になる状態で、図書館が果たす役割を再確認したうえで、既存の図書館が書き換わっていくのを想像したらとても楽しくなってくる。
フォーラムの内容を簡単に要約できないので、ぜひ公開されている動画記録をぜひ見てほしい。
「情報の魔法を図書館にかける~体感できるデジタルデータ」
http://www.libraryfair.jp/forum/2015/1799
ブース番の感想としては、今回は隣のブースとの境界なしという形だったけど、大した打ち合わせもなくてもつつがなく3日間やり通せという感じ。
その背景にあるのは、日頃から図書館の交流会などで顔を合わせでおり、互いのサービスについての理解ができていたおかげで臨機応変に対応できたことだと思う。
色んな出展者がいてシステム開発が得意な会社もあれば、提案を特意とする会社もあり、連携していけば、新しいものが創造できそうだという感触は得られた。
まぁ、全体で見れば図書館の交流イベントに参加する企業担当者は少ないし、「出展者」名札でブースに挨拶行くと警戒されるしなかなか連携していこうっていう雰囲気にはなってないけど。
ブース会場を回って感じたのは、トキャラと学生とペッパーの多さ。

学生の参加はここ数年増え続けていると感じてますが、今年はさらに増えたという印象。
図書館サポーター制度の広がりか、関連したポスターやブース出展などが目立っていました。図書館サポーターの活動とかの話を聞くと、なるほどと思う改善案が出てきて学ぶことが多い。へーと思った話のひとつとして、
下の写真は東京家政大学の学生ボランティア団体「Library Mates」の作ったグッズだけど、試行錯誤を重ねていて新しく作ったものは袋を開いたときのクシュクシュ音がしないようにと材質にこだわったり、紙芝居が入るサイズに変更にするなどの改良を積み重ねてるんだとか。ただ可愛いだけじゃないんですね。グッズ作っている図書館サポーターは多いし利用者に喜ばれるノウハウとかは結構みんな持ってるのかな。

個人的には学生の参加は歓迎で、これからの図書館を盛り上げていくには、業界に関する様々な情報を互いに共有していくことが望ましく、図書館総合展は格好の場だなと改めて思った。
と言っても、総合展のベースは商談の場だと思うので、学生さんには興味を持った製品やサービスを先生や図書館にぜひねだって欲しいし、図書館員は予算獲得を全力で頑張って欲しい。

図書館総合展フォーラム2014 in 新潟いってきました

図書館総合展フォーラム2014 in 新潟行ってきたので、感想をちょっとだけ。
公式サイトに、Ustream中継録画やイベントレポートが上がるそうなので、内容はそちらを見てください。
図書館総合展公式サイト
http://2014.libraryfair.jp/node/1985
#図書館総合展 フォーラム2014 in 新潟 – Togetterまとめ
http://togetter.com/li/691936
まずは、基調講演面白かったです。

基調講演:京都府立総合資料館のデジタル化戦略─アクセス保障の次をめざして─
福島幸宏(京都府立総合資料館 庶務課新館担当)
当日のスライドはこちらから見れます。
福島幸宏 – 研究者 – researchmap
http://researchmap.jp/fukusima-y/

東寺百合文書のデジタル化のお話が中心。(「ゆり」って読んでたけど、「ひゃくごう」でした。)
使えるデジタルデータへの取り組みが興味深かったです。
資料を撮影する段階で、裏が白紙であっても文字が書かれていないという証明のために撮影するとか、目盛りの入った、なるべく原紙の色に近い台紙を使用するといった気遣いをされていました。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの採用して「京都府立総合資料館所蔵」の明記すれば自由に使えるようにしたのもすごいですね。
天下布武の印影もあるので、Tシャツ作りませんかという話をされていました。
商用でもつかえるし、身近に自由に使えるのは創造意欲が湧きました。
一方で、気を付けないといけないなと思ったのは、パネル討論1での原田先生の利用される側の気持ちを考えろという話。
地域の写真とか映像に写ってる方は、そもそも自由に利用されると思ってないわけで、それは一定のモラルもって配慮する必要があるというのは大事なことですね。
資料の性質にもよるのかも知れませんが、バランス感覚は求められそうだなと感じました。
あと、テーマと全然関係ないことですが気になったことがひとつ。
会場の新潟県立図書館の資料の分類で、新潟の資料はNとついていました。
頭にNがつく分類を見ると看護学図書分類イメージするのですが、独自の分類で使う記号って図書館業界全体のルールとかなく自由なんですかね。

キハラブースでもらいました。ブックコートをきれいに貼るやつ。

カラービットと図書館総合展

今年の図書館総合展は、自分のところが忙しくてフォーラムもブースも全然回れませんでした。
普段なら感想などまとめるところですが、今年は総合展に出展されたカラービットという技術の紹介をしたいと思います。
■カラービットとは
カラービットとは、ビーコア社の開発した自動認識技術です。バーコードやRFIDの様に、資料管理として使う事が期待されます。
3色のセルの並び順を画像認識することによりコードに変換します。
カラービット
カラービットを応用した、図書管理のデモはこちらの動画を参照ください。
http://www.youtube.com/watch?v=sdMC6vmFEB8&feature=youtu.be
■カラービットの魅力
・一括読み取り
バーコードやQRコードはリーダーで一つずつ読み取りますが、カラービットは簡単に一括読み取りすることができます。
縞模様の線の幅よりも、色の違いの方が認識しやすいからです。
読み取りが早いので、蔵書点検も効率的に行うことが期待されます。
一括読み取り
・位置情報取得
カメラで写した画面上で、どの位置にどのコードを読み取ったかを認識させることができます。
複数読み取りと合わせ、相対的な位置情報を計算させることで本の並び順を管理することができます。
RFIDでも並び順までは管理は厳しいので、この点はカラービットの方が使い勝手がよさそうです。
・自由なデザイン
色の順番を読み取れればいいので、大きさや形の制約がなくデザイン性に優れています。
本の背に貼る際に、情報が隠れないデザインにしていくこともできそうです。
デザインコード
・スマートフォンとの組み合わせ
スマートフォンのカメラをかざすことで、画面上に色々な情報を表示させることができます。
書影を出したり、コメントを出したり利用者に向けて情報のナビゲートをすることができます。
カメラをかざして、件名が○○の本を探すといった使い方もできます。
ARマーカーとしての活用
☆おわりに
カラービットに限らず、図書館総合展ブースでは様々な技術やサービスが紹介されていました。
図書館で有効活用されるには、サービス/技術の特徴を理解する人、研究開発する人、資金を提供する人・・・いろいろな立場の人の参加が必要です。
決してブース出展者の頑張りだけでは、図書館は面白くなりません。
来年もブースにたくさんの方が訪れ、アクションを起こす人が増えることを期待してます。
 

図書館総合展のレポート担当者に拍手を送りたい

 図書館総合展が終わり、ほっと一息と思ったのですが、やれフォーラムの報告書だの、ブース会場はどうだっただの記録記録記録そんな仕事に追われています。授業中ノートを取ったことのない学生時代を送ってきたし、会議のメモも必要最低限という性分なので、しんどくてしょうがないのです。


図書館総合展の影の主役と言えば、やはり@shibureさんでしょうか。
その活躍ぶりがtogetterにまとめられていました。http://togetter.com/li/412332
私としては裏方の活躍として、各フォーラムのレポート担当した皆様に拍手を送りたい。
動画の記録も大切なんだけど、テキストでの記録も必要なんですよ。

ブース会場のレポートも欲しいので、来年はブース会場のミニツアーとかどうですかね?
出展者をブロックなりカテゴリ分けしてガイドに案内してもらう。
ガイドは学生アルバイトがいいのかな?出展企業とかから人だすと色々もめそうだし。
そんでフォーラム同様にミニツアーのレポート書いてほしいです。

第14回図書館総合展の振り返り

 第14回図書館総合展に参加してきました。


図書館総合展って体力の続く限り呑んだり食べたりするイベントでしたっけ?
てな感じでたくさんの人と交流させて頂いてとても楽しかった。
図書館総合展の色々なフォーラムの記録は公式サイトに掲載されるけれど、やっぱり人との交流は訪れた人の特権ですね。
とはいえ、夜の部やフォーラムと比べてブース会場は寂しかった。
今年は「津田大介と語る図書館」「指定管理者制度の最前線」といったフォーラムで図書館に関心のある人に広く来場してもらおうという意図が見えた。フォーラム会場の出口でブースへの誘導を頑張る総合展スタッフの姿を見かけたが、期待通りにブース会場に人は流れていなそうだった。
出展企業側は、例えば次のリプレイスに備えて視察にくる人とか、そういったビジネス直結でない人が多数訪れるということを認識して出展のあり方を考えていく必要性があると感じた。出展企業側はそういった来場者に対して何を伝えたら、業界が盛り上がり、後の利益に繋がっていくのかを探っていかないといけない。

難しい課題だと思う。
前提知識をもたない来場者にブース会場で、自動貸し出し機、入館ゲート、図書館システム・・・各社の製品の違いを感じとれなんてのは無理だし、いざ学生がブースに訪れたりしても出展企業側も何から説明したらいいのやらって感じじゃないでしょうか。

図書館総合展とは、図書館を使う人、図書館で働く人、図書館に関わる仕事をしている人達が、“図書館の今後”について考え、「新たなパートナーシップ」を築いていく場です |図書館総合展公式サイトから引用


何事も面白くなるのはルールを覚えて、その奥深さを感じたときだと思う。みんなで“図書館の今後”について考えようと思ったら、やっぱり各出展者の活動や製品についても共通の認識が不可欠で、図書館総合展の目的を達成しようと思ったら、出展者も来場者も互いに歩み寄って日ごろからそういう共通理解を深めていったら業界全体が盛り上がるんじゃないかと感じる。

来年も図書館総合展が盛り上がりますよーに。

誰がために図書館総合展はある?

 11/9~11/11に行われた図書館総合展に参加してきました。


図書館総合展の公式サイトでは図書館総合展をこのように説明されています。

図書館総合展とは、図書館を使う人、図書館で働く人、図書館に関わる仕事をしている人達が、“図書館の今後”について考え、「新たなパートナーシップ」を築いていく場です。


図書館総合展の雰囲気はここ数年でかなり変わり、今年は学生さんの参加が目立っていたという印象を受けました。
ポスターセッションへやランチセッションなどは特に。
図書館の今後を、若い人たちが積極的に考えるというのは素敵ですね。

ただ公式サイトの説明とは裏腹に、ブース出展している企業の多くはお金を投じて商品・サービスを宣伝する場と考えていると思っています。
ブースは商品の見本市、フォーラムは製品発表の場といった感じで。
なので図書館を相手に商売をしている企業にとっては、ターゲットでない図書館を使う人がたくさん来たところで素直に歓迎できてないんじゃないかなと。
図書館を使う人をターゲットにしている企業の思いは違うでしょうが。

正直なところ、図書館総合展の趣旨ってのはコンセンサスのレベルがいまいちで、
来場者数は伸びても、出展者は伸びず、会計的なところで継続性に大きな課題があるんじゃないかと邪推してしまう。

私自身は業界そのものを活性化させるために図書館総合展の趣旨に大いに賛同なので、
出展者と来展者のインタラクティブな関係が築けるような仕組みを、主催者が後押しする仕組みを用意できたらうまくいくんじゃないかと思います。
アイデアは・・・これから考えますが・・・

もしくは、目的を割り切って平日の商談日と休日の一般公開日で分けてみるとか。

「図書館総合展フォーラム2011 in 京都」と大阪観光

 「図書館総合展フォーラム2011 in 京都」へ参加してきました。


第1部:基調講演
・「ディジタル時代の知識インフラと図書館の役割」
・長尾真(国立国会図書館長)


第2部:パネルディスカッション
・「図書館で電子書籍を使いこなす-知の拡大再生産に向けて」
・パネリスト:
 ・川瀬真(横浜国立大学国際社会学研究科教授、前文化庁・著作権課著作物流通推進室長)
 ・大場利康(国立国会図書館 関西館・電子図書館課長)
 ・井上 真琴(同志社大学 企画部企画室 企画課長)
・コーディネーター:
 ・湯浅俊彦(立命館大学文学部准教授)


内容についてはUstの動画がアーカイブされているので誰でもご覧頂けるようです。
こういった運営者側の配慮があると、フォーラムに参加できなかった方とも話題を共有できるのが良いですね。
さて私が特に気になったのは、パネルディスカッションで挙がった大学図書館で電子書籍を導入したところは、実際にどのように、どのくらい使われているのか?という話題。
うちの図書室も試験的に電子書籍(PDF)を扱っているのです。といっても自社で発行しているニュースレター一誌だけですけど。
管理の仕方として、OPACの検索結果にPDFへのリンクが貼っており、ワンクリックで読めますよといった感じにしてあります。


まぁ実際のところたぶん使われていない。
と言うよりもOPACが使われていないので、ほとんどの利用者はPDFへのリンクが貼ってあることすら気づいてないんじゃないかと。
利用者の多くが本棚を眺めて本を探すといったスタイルなので、そんな利用者に対して電子書籍へのアクセス誘導ってどうすればいいんだろうか。
それと今の管理方法だと電子書籍は貸出履歴に乗ってこないんで利用統計はどうすればいいんだろう。OPACの検索ログは確認できるけど。


電子書籍を扱う図書館は増えていくと思うので、どんな工夫をしているのか注目していこうかと思います。



そうそうフォーラムの後はしっかり懇親会も参加しました。
懇親会はUstじゃ得られない重要な情報交流の場。
幹事役の皆様どうもありがとうございました。


6/14追記
「図書館政策フォーラム2011 図書館で電子書籍を使いこなす-知の拡大生産に向けて-」レポート
レポートをまとめた方へ拍手
図書館学の門をたたく**えるえす。- [インターン]図書館総合展フォーラム2011 in京都の記録をとってきました

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大阪観光編


せっかく関西に行くのだからフォーラムだけってのはもったいない。
てなわけで、大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)の情報ライブラリーアサヒ ラボ・ガーデンへ見学に行きました。


ドーセンターの情報ライブラリーは女性関係情報の専門情報センターってことで、
こういう同じ様なジャンルの資料を扱う専門図書館で気になるのが分類の付け方。
話を伺ったところNDCを使っているとのこと。もっとも同じ分類が寄りすぎないようにタグのとり方を考慮しているとのこと。
装備も自前でフィルムコートまで掛ってました。手慣れた図書館員じゃないと務まりませんね。


専門図書館で働くライブラリアンには、図書館学だけじゃなくて、扱う資料の専門性も問われるのが大変そうです。
なかなか一つの図書館に一生勤務するっていうのは難しい時代なので、柔軟に扱う資料に応じて学び続けられるってのは必要な素質なのかもしれませんね。



アサヒ ラボ・ガーデンはイベントルームと図書館をくっつけた感じとでも言うのでしょうか、とても楽しい空間でした。
双方向のコミュニケーションというのがポイントらしく、頻繁にイベントを行っているようです。


ラボ・ガーデンの学びの場としてのセンスはすごくよくて、図書館という空間はまだまだ可能性がいっぱいなんだと感じました。
まだまだ古くからの図書館イメージから抜け出せない大学のラーニングコモンズよりも、よっぽど新しい学びの場の提供に成功しているじゃないかと思ってしまった。

ビール缶
缶ビールのデザインをしているようです。何を描いているのでしょう?
大阪案内してくださった方、一緒に遊んでくれた方ほんとに楽しかったのです。
どうもありがとうございます。懲りずにまた遊んでください。

図書館総合展2011 あの子は誰?

 ツイッターで図書館総合展のアカウント(libraryfair)を見かけたので覗いてみたら、背景が可愛い女の子だった。


誰だろうと思って、図書館総合展のサイトにアクセスしてみたけど女の子の情報は載ってなさけだ。
メールでお問い合わせができるっぽいけど、さすが・・・


しかたなく、googleで「図書館総合展 モデル」とか、google画像検索してみたけど見つけられない。
てわけであっさり断念した。情けない情報探索スキルである。


こんなことなら情報探索スキル獲得のために司書の勉強しとけばよかった。
毎年あんなに司書資格取得者が多いのは、気恥ずかしいレファレンスを自己解決するためだったとは。


んなわきゃないか。



それはさておき、画像から他の情報をたどると言うのはまだまだ難しいさを感じる。
ソーシャルメディアの盛り上りで、みんなが自由に写真をネットにアップする時代になったけど、
付与されている情報が投稿者本人がつけたもタイトルだけというのでは物足りなさを感じる。
そんでもって周りが付与する情報が「いいね」とかささやかなコメントじゃ役立つ情報が増えていかない。


コミュニケーションの活性化という仕組みとしてはうまく機能しているように見える。
だけども、やっぱり投稿された写真を役立つ情報群として昇華していく仕掛けが欲しいよね。



さぁ、今年の図書館総合展では情報の取り扱いについてどんなヒントをくれるのか、
ブースもフォーラムを早くも気になってきた。