GWは図書館に行こう

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んで、景品の蔵書印がうちの図書室の蔵書印にちょっと似てるなぁと思ったり。
あのデザインの蔵書印は押しやすいだろうなと。


図書室の蔵書印をデザインした時にちょっとだけこだわった事があって、それはできるだけ直線を入れないと言う事。
形が四角だったり、直線のラインが入ったりしていると、まっすぐ綺麗に押せなかった時のカッコ悪さが目立つ。
だから失敗してまっすぐ押せなくてもばれにくい様に、楕円のハンコに図書館名も楕円形に配列したんだ。


と言っても蔵書印を上下逆に押したりとか、デザイン位じゃカバーできない失敗を何度もしてるんだけどね。

どうしたら資料の購入費を会社に負担してもらえるかを考える

 利用率を改善しろと言うプレッシャーをかけられ、図書室を利用しない理由をアンケート調査した。
その結果として、読みたい資料がないという意見が多かった。
もっとも読みたい資料が無いといっても、利用者の傾向はマチマチだが。


・漫画や小説などしか読まないので、まじめな本しか置いてないので利用しない。
・必要な資料は自分で買っているので、図書室を利用する必要がない。


後者の必要な資料を自分で買っている層というのは、自主的に学ぶ事を習慣としている会社にとって有益な人達であり、えてして会社での影響力が強い。
この層のニーズを捉えておくことは図書室の存続にとって必須と考えられる。


利用率の改善のために素直に資料を充実させたいのだが、
いかんせん会社に図書の購入費を負担してもらうというのが骨が折れる仕事だ。


図書室:利用率を改善しろとおっしゃるなら、本を買ってください。
会社の財布:利用率が低いのに本なんて買えるか。
堂々巡りである。


このループを抜け出しお金を出して貰う為の、うまい説明を考えねばならん。


まず、会社で本買う目的の一つは情報資源の共有である。
価値ある情報を、全社員で共有することで全体の底上げを図りたいのだ。


そこで、会社のお金とか、各社員のお金ではなく、その総和としてメリットを考えたい。
お金の源である会社の利益を運転資金としたか、給与としたかの配分の違いに過ぎないんだよと。


そうすると、会社負担で本を買うのも、社員が個人負担で本を買うのも総和で見ればどちらも同じ負担だ。
しかし、本を買った社員だけに便益を留める場合に比べて、会社全体で共有することでその便益は何倍にもなり得る。
会社で本を買って共有する方が総和としてはオイシイ話である。


また会社負担で本を買った場合と、社員が本を買って寄贈した場合も図書室としては同じ状態になるけれども、
税引前の利益から会社経費とした場合と、所得税を引かれた後の社員の給料から買う事を比べたら、会社負担で本を買う方が総和で見れば得だ。


 


うーん。色々考えてみたけれど。
資料を揃えると利用率が改善し、共有による便益が向上するという事が裏付けられないとイマイチな説明だなこりゃ。


私の直感は、資料がろくに揃っていない今の図書室の現状を踏まえると、ある程度資料を揃えていくことが利用率向上に大きく貢献するはずだと告げている。
その直感を実証するためではないが、今のところせっせと資料を寄贈している。
なんとか裏付けが取れるようなデータが取れるとよいのだが。

変化を見せる試み

資料は偉大でその価値は何年も年十年も発揮し続ける。
けれども、新しい資料の入ってこない図書館はすぐに飽きられ廃れてしまう。
てなわけで、うちの図書室も新しい資料を継続的に受入れるように気を配っているんだが、
いまいとつ新着情報がうまく利用者に届いていない気がする。
メールや掲示板でお知らせを出しているのだが、本を読むことにあまり興味がない人にとってはインパクトが薄い。
もっと新着資料が目立つように、日々新しい資料が入っているんだよという事をアピールすべく、図書室をプチ改装してみました。
壁に立てかけるようにしないと不安定な本棚という制約があり、壁に沿って本棚を配置していたのだが通路から覗いても本棚の横面しか見えないという状況でした。
そこで、通路に面する側にブックトラック置いて、そこに新着コーナーを移しました。
ブックトラックだと、高さがほどほど(120cm位)であり、本と本の隙間から後ろを見通せるので心理的な圧迫感がないかなと思ったり。


これで、新しい本が増えている事に気づいてもらえるといいな。

レイアウト
ブックトラック


 


 

机上の図書館

 半年ほど前から会社の図書室の開設・運営を行っているが、実はその前にも会社に図書館はあったんだ。
私の机の上に。

 

経緯を話そう。

 

私が入社した当時は中途採用がメインで、新人さん向けの研修制度というのが確立されていなかった。
その上、畑違いの仕事に就いたもんだから基礎知識からして足りない・・

 

しかたなく一人で入門書を読み漁る日々がスタートしたんだ。
そんな状態を続け、なんとか仕事が手についてきたなんて思ったりもしていた矢先に事変が起こる。
上司や先輩が大量にやめていく。補うように新人が入ってくる。私と同様に基礎知識が足りない人たちが。

 

そこで図書館を始めることにしたんだ。
知識不足で困っている新人さんのために、いや新人さんを促成培養しないと仕事が回らない自分のために。
「図書館はじめました。」の看板を掲げ、机の上に50冊ほどの本と手書きの貸出ノートを用意して。

 

でも、やっぱり会社にはちゃんとした図書館が必要だよなと願いながら、地道に机上の図書館運営を続けていたところ、ある日突然に図書室作っていいよと言うお達しを頂くことになった。
そんな訳で今の図書室運営が始まったのである。

 

4月です。新人さんがたくさん入ってくる季節です。
会社に図書館が欲しいと思っている方、図書館に勤めたかった方、机上の図書館から始めてみませんか?

資料データの情報量はOPACの利用率に貢献する?

 かき集めた資料350冊から始まった図書室ですが、徐々に資料の登録件数も増えてきて図書500冊、雑誌550冊という状況になりました。
今まで会社になかった新しい資料が増えたことで、多少なりとも利用される兆しが見えてきたといった感じです。
図書資料の増加分の大半は寄贈によるものです。感謝感謝。
さて、貸出と違って、いまだ利用されている気配がないのがWebOPACです。
この程度の資料数だと、検索なんかするより図書室にきて本棚をブラウジングしたほうがお目当ての資料がすぐ見つかると思われているのだろう。うん、そうですね。OPACで検索出来る情報が、本の表紙レベルなんで・・・
貸出をするために装備を優先し、資料データの質なんかちっともこだわらなかった結果ですが、
WebOPACの検索結果から、本棚ブラウジングでは出来ない資料との出会いを演出したいとも思い、やっぱりデータも大事かなと考えなおしたり。
そんなわけで最近は雑誌の特集記事の遡及入力なんかをやって情報量を増やそうと頑張ってます。例によって、NDL-OPACの雑誌記事索引検索を流用で。
ただ、残念なことにデータを作る手間ってのがバカにならない。
正直なところ件名をせっせと付与したり、細目いれるなんてことは小規模図書室じゃ無理。
情報量豊富なデータを国会図書館なり、出版元なりが整備して安価に提供してくれないかと本気で願っている。

図書室の地震対策どうすんべ

 地震の影響はまだまだ色濃く残っており、図書室も節電に協力ということで、利用するときだけ明りをつけるという運営となっています。


でも、WebOPACのサーバーを日中稼働させています。
情報提供の役割など、本当に必要なサービスまで止めると、色んなとこが停滞して長期的に見てマイナスになると思っていますので。
(それを強く主張できるほど、まだまだ図書室の利用率はあれですが。。。)
一応、夕方の電力消費ピーク時には、サーバーがシャットダウンするようにタスクスケジューラーに設定をしています。



さて、今回の地震によるうちの図書室の被害状況はというと、本が数冊落ちただけ。
震度5強だったのですが、物理的な被害はほとんどなし。
savelibrary @ ウィキ – 東日本大地震による図書館の被災情報・救援情報 で各地の図書館の被災情報をみてみると、さすがに震源に近いところでは建物への甚大な影響が出ている様だが、震源から少し離れれば書棚から本が落ちたというのは多いが、書棚が倒れたという程ではない様だ。
となると、地震対策としては書棚から本が落ちないようにという対策をとっておけばまぁOKという事だろうか?



それと気になるのは、システムへの影響。ほとんどの図書館はシステム化していると思うが被災情報としてあがっていないけど問題無かったのか。
本は買い直せるし、書誌データは作り直せるけど、貸出履歴はそうはいかないでしょ。
公共図書館は履歴を残さないケースが多いかもしれないが、学校図書館なんかでは履歴は生徒の思い出だから。
やっぱりバックアップは大事ですね。今後はバックアップ目的でのクラウド利用が加速されるのかな。



無理やりまとめると、こっちも大変なんだよってみんながみんな言う様な状況じゃなくて、
こっちは大丈夫だから、ほんとに大変なところを支援しようっていう雰囲気になるように対策していきましょうってことで。

夜の図書室

地震の影響で電車が止まってしまったので、夜の図書室をのぞいてみました。
すげー楽しげです。ずるいです。
夜の図書室
追記
ニュースを見て改めて今回の地震の被害状況の大きさに愕然としました。
地震で被災された皆様に、お見舞い申し上げます。
日常の楽しい空間としての図書館、図書室の復旧の為に協力したいと思っております。

雑誌にバーコード貼ってます

 図書館の近況報告と行きましょう。


もっぱら最近は、雑誌のバックナンバーを遡及で整備しています。
見学者がやってきた際に、散らかし放題になってたアレです。


雑誌は全部で500冊ほど。
雑誌に関しては数年で廃棄するとか、製本するから装備はしないという図書館も結構あるようだが、
うちの図書室はバーコードを貼るだけというシンプル形だけど装備をする事にしています。
仕事で会社内で使う資料は比較的利用されているが、時間をかけて読みふけるような類の資料と言うのは今一つ利用率が低い傾向にあった。
色々聞いてみたところ、会社の資料を自宅に持ち帰っていいの?という疑問があったようだ。
その為、仕事中に堂々と読める業務に直結する資料以外は利用されにくいという事らしい。
そんな訳で、今までも定期的に取っていた雑誌は一部の人だけが利用するという状態になっていた。


しかし、貸出管理を行う事で、誰が今資料を利用中だと分かると言った監督下に置かれる様な状況の方が返って資料の持ち出しを容易にするようだ。
ということで出来れば多くの人に活用してほしいという思いを込めて雑誌も貸出管理が出来るように装備を行っていると言うわけです。



ただし、マンパワー不足とのころもあり、雑誌の特集記事を登録するとかのデータにまで正直手が回っていないという状態でまだまだ雑誌の整備には時間がかかりそうです。

なんだこれ

先日、箱根の彫刻の森美術館でちょっと変わったブックエンドを見つけたので図書室に配置していたのだが、今朝図書室をのぞいたところ、誰にかにいたずらされゲッツになっていた。


本来は、指同士を向かい合わせるように配置するものなのだが・・・
でも、お茶目なサプライズは嫌いじゃないよ!
ゲッツ

くもりのしおり

実のところ、図書室は閑古鳥が鳴いている状態になっている。
まだまだ、至らぬところがいっぱいなんだよね。。。


いつかはきっと実を結ぶと、小さなサービスですが図書室にしおりを設置している。
なんだかんで本のカバーをしおり代わりにしちゃうって人多いと思うのだけど、図書室の本は綺麗にカバーを止めているのでしおりとして使えませんから。


写真に写っているのは、「本と人をつなげるしおりKumori」です。
Kumoriが生まれた理由っていうのが実によい。



集合知の視点から「図書館にもっと利用者が参加してもいいのでは」ということを強く感じており、そこからkumoriは生まれました。また、「発見的図書館」において、利用者の参加が大きな役割を担うと考えています。このような流れで、参加型のしおりである、kumoriが生まれました。



うちの図書室はコミュニケーションの活性化が目的なんて言っていますが、単に人が集まって仲良くやろうぜっていう事じゃない。(それはそれで大好きだけど。)
人が集まる事で、新しいアイデア、洗練されたアイデアが生まれると思っているからでこそだ。


なんにせよ、まずは人が集まる環境をしっかり作っていかなきゃいけないんだけどね。



ちなみに、しおりは以前偶然お会いした時に頂きました。ホントはしおりじゃなくて理念を頂いたんだけどね。いつかお礼をちゃんと言おう。
くもり