#calil

 カーリルの中の人の以下の様なツイートを目にした。


カーリルでは、収益確保のため利用者のみなさまにお金をだしていただく方法を検討中です。これにより健全な運営とさらなる発展をめざします。

どうやら今のビジネスモデルじゃやっていけないようだ。
カーリルの収入源はAmazonのアフィリエイトという事だったので、勝手ながらちょっと試算してみよう。
Amazonのアフィリエイトは最大で売上の8%。ちょっと前のデータだが書店の一人当たり売上一位は、文教堂の約4600万とのこと。
カーリルも一人当たり売上が同じくらいになったとしても年間の収益は一人当たり368万円。そこから諸経費を引いて6割程度手元に残ると仮定すると利益はたったの220万ほど。
さすがにこれじゃカーリルだけで食ってはいけない。もっとも、カーリルを宣伝に、講演とか受託開発で稼ぐっていう選択肢もあるかもしれないが、そういうのは健全じゃないという事になるんだろう。



せっかく面白いサービスを提供してくれる方々が図書館の世界に現れたのでしっかり応援していきたいところ。
今後も新しいサービスを図書館の世界にもたらす方々の為にもちゃんと考えないといけない課題ですね。


カーリルの対象は主に公共図書館だけど、公共図書館(または図書館員)からお金を得るのは厳しいだろう。
根本となる財政基盤がガタガタだし、人件費削減でアルバイトスタッフばかりの図書館ではカーリルのせいで仕事が増えたと迷惑がっている人も多そうだ。


やはり、カーリルを使っている図書館の一般利用者からお金を出して貰うという選択になるのだろう。
素直に考えるならカーリルプレミアムといった感じのプラスαの機能を提供する有料会員サービスになるのだろうか。


例えば、新着情報のアラート機能などで新刊をいち早く予約できる情報サービスとか。
検索結果の並び順の重みづけを調整できるとか(出版年月日を優先するとか、貸出されていない資料を優先するとか)。


うーん。いいアイデアがすぐに浮かばない。
まぁ儲かるアイデアがあるなら自分でやっているさ、というベタな文句でアイデア不足を隠しておこう。


なんにせよ、新しいサービスで図書館を盛り上げていくという事は、一時的に図書館員の負担を増やしても、結果として図書館を取り巻く状況を良くするはずだと信じている。
もっと面白いサービスを提供してくれると期待しています。


(バナーに住んでいるデューイのキャラクターグッズ販売してもいいんだからね。)

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