見学者がやってきた。

 あいにく私は不在だったのですが、図書室へ突然の見学者がいらっしゃったとの事。


そろそろ雑誌の管理も始めようかと倉庫から資料を引っ張り出してきたままになっていて、何というか、掃除って一時的に掃除前より散らかるよねという状態な雰囲気になっていた所での来訪だったので恥ずかしい。



話は飛ぶのですが、図書館にはスケールメリットが働く。
対象者が10人いるとして各個人がそれぞれ本を買う場合、
1冊1,000円の本なら1,000円×10人=10,000円分の費用が必要になる。
図書館が介在して、本を共有することで1冊分の費用で10人に提供出来る。
その差額(10,000-1,000=9,000)が図書館が生み出す利益と捉える。
当然利用者数が多ければ多いほど、生み出す利益は大きくなる。



ほとんどの中小企業に管理された図書室がない理由は多分このスケールメリットを生かせないからだと思う。
図書室の管理に場所や人を割くことで生まれるささやかな利益では、
他の事業に場所や人を割くことで生まれる利益と比べたら割に合わないと判断されるのは当然のことである。
上記の観点でみるなら、もちろんうちの図書室も存在価値がない。
図書室の存続には、別のアプローチが必要なのである。
そこで考えていた作戦の一つが、図書館関係者に見学に来てもらって、
図書室を通じて会社自体の宣伝になるような、広報としての価値を見いだせないかと言う事。
ですので、図書室に見学者が来ることは嬉しい限りですが、
現状のうちの図書室の状況では、宣伝効果を果たすような魅力がまるでない。
片付けもままならない状況で、人を招いた日には悪評広まり逆効果である。
幸いなことに、今回訪れた見学者はむしろ熱心にアドバイスをくれるような方なので助かりました。
魅力のある図書室へと発展させて、ぜひもう一度いらして貰わねばなりません。

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