東京ディズニーリゾートと図書館、どちらでアルバイトしたいですか?

 震災の際に東京ディズニーリゾート(TDR)のスタッフの対応が素晴らしかったと言う話を聞いて、
本屋で平積みされていた「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方 」という本を読んでみた。


TDRでは行動指針を理解して、各自がリーダーシップを発揮するように教え込むんだとか。
だから、どんな時でも理想的なサービスを提供出来るようになると。



でも、今回は教育ノウハウではなくて、9割がアルバイトって方に視点を移して考えてみたい。
良いサービスを提供するのに正社員ではなく多数がアルバイトというのは、やはり人件費を抑える低コスト戦略だろう。


TDRの時給は1000円程度(18歳以上)の様なので東京近郊であることを考慮するとコンビニスタッフと大差ない。
TDRで働く上で、賃金以外の魅力があるはずで、、その一つが優れた教育制度だと思う。


社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった 」の様な本が多数出ている事をみても、TDRでアルバイトすることによって、今後社会人として働く上で有利になるというイメージを抱く人は多いのではないだろうか。


アルバイトに教育投資を行う事により、このようなイメージの構図を作ったことで、
TDRには多数の人がアルバイトが応募に来るようになり、低コストで優れた人材を雇用できるというビジネス上の優位性を築いたと考察する。


また、雇う側も、雇われる側もWin-Winの関係にみえるので、この優位性は持続しそうだ。



さて、図書館の方に目を向けると、こちらも正職員は少なくアルバイトだらけである。
しかし、図書館の勤務経験は他の仕事をしようとした場合に有利にならないというイメージが強いと感じる。


学習支援、ビジネス支援を行っているはずの図書館だけど、図書館員には他の仕事が務まらないなんてイメージはいかがなものかと。
むしろ図書館のなかの人に向けに研修制度などの充実させて、図書館から優れた人を輩出するというのはどうだろうか?
また、図書館勤務経験が有利に働くなら、正職員じゃなきゃ図書館に勤めないなんて学生も、非正規でも図書館に勤めてみるという選択をするのではないだろうか?
(留年してまで、正職員にこだわる人は結構いるときくので)


才能のある人にどんどん図書館で勤務してもらって、そんな人たちが図書館を離れても活躍する。
そんな図書館を取り巻く労働環境が築けたら、結構みんな幸せなるんじゃないかと思うのです。


既に図書館を離れてしまった人も、図書館での勤務経験が今の仕事に役立っているんですと伝えてることで、かつて図書館に勤めていた経歴の価値は向上する。
そして、今図書館で勤めている方、これから図書館に勤める方の明るい希望となる。

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