図書カードをTポイントカードにするんだってさ

 普段Twitterなんかは通勤の電車の中でやっているのでGWの間はすっかりアンテナ低くなってました。

てなわけで色々議論されていることもつゆ知らず、図書カードをTポイントカードにするんだってさ」って話を聞いたときも、へぇポイント貯まっていいなってのが率直な感想。
それに、貸出情報を有効につかうノウハウはあるところがやるんだから、いいアイデアじゃんって思った。
以前の記事でも図書館の貸出情報を出版社に提供しちゃえって書いてる位だし、情報はどんどん活用したほうがいいと思ってるんだ。

そんなお気楽な感想を持った私とは違って、Twitterから流れてくるコメント個人情報の流出とか、図書館の自由に反するとかそんな感じで炎上してることに遅まきながら気付いた。
図書館の自由に関する宣言で「第3 図書館は利用者の秘密を守る」とあり、貸出履歴をTポイント加盟の会社間で使いまわすなんて図書館的にはありえなーいという事のようだ。

私の図書館の自由のイメージというのが有川 浩の図書館戦争
を読んだ印象なので、
世間に流通させちゃダメと判断された本でも図書館はその本を守って誰でも読めるようにする、そんでもって、その本を読んだ人が本を読んだ理由で弾圧されたりしないように最大限配慮する。そうすることで、思想信条の自由とか表現の自由が守れるんだぜみたいな感じ。
ある種の特別な本をメインに据えた活動指針みたいなもんだと思ってた。

普通に生活している感覚としては、出回っている本を読んだ貸出履歴が漏れても、弾圧されるなんてことが想像つかないんだよな。
ブクログで自分の読んだ本を公開しているけれど思想信条の自由を制限されるような危機感を覚えたことないし。
特別な本の貸出履歴は保護して図書館として大事な部分は守りつつ、フツーの本の貸出履歴はうまく活用しちゃっても問題ないと思うんだよね。

貸出履歴を分析されたりするのは、なんとなく気持ち悪いっていうのはわかるけれど、
例えば、100円分のポイント貯まりますがカード作りますか?と、10000円のポイント貯まりますが作りますか?
だったら答えが変わってくる様に、気持ち悪さと釣り合うポイント付与額みたいな落としどころがあるんじゃないかな。
取扱いに関しては個人情報の保護に関する法律なりを守ってくれればまぁいいかみたいな。

Twitterは図書館関係の人ばっかりフォローしてるので、市長の声と、図書館の声と、セキュリティ担当者の声は聞こえてくるんだけど、一般の利用者はどう思ってるんだろうか。

なんやかんやいってもプライバシーに関することは理屈じゃなくて感情的な側面がでるので、今回はあえて自分の肌感覚に任せて書いてみた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。