分類ってNDC使えばいいの?

 資料をどこに戻していいか分からないというクレームが図書室開始早々からでたので、
簡単なジャンル分け(コンピューターとかビジネスとか)で棚を区切っていました。
が、やはり戻す人の感性でどの棚に戻すかが少しずつ違うので、徐々に棚が乱れていく。
そんな訳で、そろそろ分類を振って図書ラベルの装備をしようと思っているところです。


そうすると分類はどうするよ?って話なんですが、
今までの様に独自にジャンル分けするか、図書館らしく日本十進分類(NDC)にするかと悩む。


NDCを採用した場合のメリットとしては、
・うちの図書室はNDL-OPACのデータなどを流用して資料データを作成しているので、
8割くらいの資料は自動的にNDCの分類が振られるので楽ちん。
・番号順なので、誰でもちゃんと元の場所に戻せる。(素早く戻せるかは別の話)


逆にデメリットとしては、
・なじみが薄く、分類番号言われても多くの利用者はピンとこない。


独自分類の指針を作る手間を考えるとNDCのが楽かなぁなんて思ったりするんですが、
NDCの分類で十分なの?っていう疑問は沸々と。



うちの図書室にはコンピューター関連の資料が多いのだが、
これらの資料ってNDCの分類と書店の分類って全然違うんだよね。


書店の場合、JAVAとかRubyとか言語ごとだったり、エクセルとかOracleとか製品ごとで棚分けされてるじゃない。
でもNDCではそんな細かな区分ないんだよね。


NDC順に配架したとして、同じ分類の場合は第二ソートはどうなるの?
文学なんかだと分類の次は著者名の順であまり違和感がないけれど、
コンピューター関連の本はそれじゃ使いにくいし。


やっぱりその辺は臨機応変に第二ソートは使い分けるもんなのかね?
3段ラベルの項目もジャンルで使い分けるの?


図書館では新書とか文庫が別置になってるのを良く見かけるけど、O’Reillyの本は別置したほうがいいの?



いっぱい疑問だらけなんだが、進まない事には便利になることはないから決断せねばならん。


いっそ出版段階で分類つけちゃって、書店も図書館も同一分類だぜってのはダメかね?
楽してばっかりで自分で分類しようとしてない時点でライブラリアンとして失格??


 



コンピューター関連の資料をNDCで分類すると下記の様になるみたい。


007 情報科学
007.1 情報理論
007.11 サイバネティックス
007.13 人工知能
007.2 歴史.事情
007.3 情報と社会:情報政策
007.35 情報産業.情報サービス
007.5 ドキュメンテーション.情報管理
007.53 索引法
007.54 妙録法
007.58 情報検索.機械検索
007.6 データ処理.情報処理
007.609 データ管理
007.61 システム分析.システム設計
007.63 コンピュータ システム.ソフトウェア
007.632 エキスパートシステム
007.634 オペレーティングシステム
007.635 漢字処理システム
007.636 機械翻訳
007.637 図形処理ソフトウェア
007.64 コンピュータ プログラミング
007.642 コンピュータ グラフィックス
007.65 各種の記憶媒体
007.7 情報システム:UNISIST,NATIS

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