分類ってNDC使えばいいの? その2

前回の記事に、はてブ経由のコメントで500番台はどうした?といったのを頂いたので、
実際に登録されているデータを確認してみた。


なるほど500番台が振られている資料が結構出てくる。
そんでもってバージョンが違うだけで分類が違うとかどういこと?というのもある。
“Microsoft Windows 2000 serverリソ-スキット”は 547.483
“Microsoft Windows Server 2003リソースキット”は 007.634
(気になる方はNDL Searchで確かめてほしい。)


第二ソートがどうのっていう以前に、第一ソートの段階から考え直しじゃないか。



ちんぷんかんぷんなので、図書館のデータ作成の代行業者さんの所にお悩み相談に行ってきた。


「みんなどこに戻していいか分からくて棚が乱れるので、分類を付けようと思うですけど」と切り出したところ、
「大した冊数がないなら分類なんて不要。だいほんばんを使いなさい。」とのこと。
“だいほんばん”という響きにピンっとこなかったのだが、図書用品カタログを見せてもらって納得。
小学生のころに使っていた黄緑色の台形のやつだ。”代本板”って名前があったんだ。


分類なんて使わなくても、本質的な問題解決の提案を頂いちゃったわけだが、
すでに分類振って、背ラベル貼るぞという気分になってるので007と500の問題について聞いてみた。


基本的には図書館によりけりだそうで。
どちらかというと007番台は後発なので、古くから500番台の資料として多くを扱っていた図書館は、
そのまま500番台の分類をつけるといった感じらしい。
NDCの指針が変わることはあるけど、装備や配架の関係で分類を付け替えたりということはあまりされないんだとか。


最後に「何年やっても分類を付与する作業は慣れない。悩みすぎて本を叩きつけたくなる」とおっしゃってました。かなり苦難の道らしい。
ソフトウェアは007番台、ハードウェアとネットワークは500番台位な感覚で覚えとけばいいんじゃないのだってさ。



結局のところ、NDC分類なんてコピペで付ければ楽ちんなんてことはなくて、
図書館の運用に合わせて調整しないといけないみたいですね。


代本板


 


 


 


 

「分類ってNDC使えばいいの? その2」への2件のフィードバック

  1. 自分のブログのアクセス解析の検索結果から飛んできました。はじめまして。
    中学校で司書をやってます。
    それぞれの図書館で強い分野・薄い分野があると思うのですが、図書館の鉄則に「利用者の時間を節約せよ」というのがあります。コンピュータ関係の本を別置して独自分類することで利用者の便が良いというのであればどんどんおやりになって良いと思いますよ。
    NDCというのは、これをわきまえておくとどんな公共図書館に行っても迷わないという類の必要最小限の共通ルールですから、そこはNDCに準拠しつつ柔軟に対応する、ということでいいんじゃないでしょうか。

  2. コメントありがとうございます。
    やっぱりコンピューター関係の本をNDCだけで分類すると使いにくそうなので、エンジニアと相談しながら独自分類を考えはじめました。
    でもNDCに準拠しておくと、どの公共図書館を使うときにも迷わないってのは見落としがちな利点ですね。
    社会人でもNDCはよくわからないって方も多いので、うまくアナウンスしていきたと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。