公共図書館でのアイデアの価値観

 昨日のエントリーでICEカップヌードルは、他社が真似したくても真似できないアイデアだから素晴らしいって書いたんだけど、よく考えるとこれは競争前提の民間企業の論理だった。

公共施設の場合、みんなが簡単に真似できるアイデアの方が、すぐに普及して社会全体の効用は向上させる良いアイデアという事にはならないか?

例えば、図書カードにTポイントカードを導入するのはCCCと提携している図書館にしかできないので、それよりもどの図書館でも汎用的に導入できるポイントカードの仕組みがあればベターってこと。

もっとも、すぐにコモディティ化してしまうアイデアだと、最初にそのアイデアを思いついて試行錯誤して実績を残した図書館が報われない気もしてくる。

今年も図書館総合展のフォーラムで開催されるLibrary of the Yearの候補館の募集がされているが、こういった良い図書館を表彰する取り組みで、独創性だけでなく図書館全体の底上げを図るアイデアを出した図書館に注目が当たる仕掛けを、図書館の世界全体でうまく作っていければいいんじゃないかと思った。

「公共図書館でのアイデアの価値観」への2件のフィードバック

  1. もっとパクろう、
    国内外の図書館イベント!
    腕を組み、眉間にシワを寄せて、いくらうんうんうなってみても、よいアイデアが出るとは限らない。そんなことをするくらいなら、国内外の図書館がすでに取り組んでいるイベントやサービスなどをどんどん取り込んで、成功したり失敗したりする中から、新しいアイデアは生まれてきそうなもの。
    「図書館でゲームをする日」「ぬいぐるみのお泊まり会」「レゴづくり」や「プログラミング体験」…はては、図書館大会でのブックカートドリルとか。
    おもしろそうなアイデアなら、まずやってみよ。

  2. パクリに寛容ってのも非営利ならではの強みですし、どんどんパクってアイデアを昇華したり、新しいアイデア生んだりできたら、もっと図書館は面白くなりますね。

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