ドラクエウォークお土産集めの旅 青森を観光する

弘前出張ついでにお土産回収の旅。
仕事終わりに目指すは弘前城。冬の間はライトアップされているらしい。弘前城までは徒歩30分。少し遠いが夕飯前の腹ごしらえといこう。
10分程歩いたところで空模様が変わる。吹雪いてきた。
今年は雪が少ないという事だったが、この日は違う。ホテルに傘を置いてきた事を後悔した。
凍える寒さに途中のコンビニで暖を取りつつ目的地を目指す。

弘前公園に着くとちらほら車が止まっており人の姿が見える。週末から始まる灯篭祭りの準備の様で消防車も待機している。
奥へ進めば進むほど人の気配は減っていく。お城の傍にはもう誰もいない。弘前城の眺めを独り占めして帰路に就く。

弘前城
弘前城

翌日は、新幹線の留まる新青森駅から三内丸山遺跡に向かう。
弘前城と同じく駅から徒歩で30分。ただし、こちらは歩いて行った事を非常に悔やむことになる。
駅周辺は雪かきされているのだが、途中から歩道を歩けば膝付近まで埋まる雪。
長靴必須だが、残念ながら出張帰りなのでスーツに長靴といういでたち。
しかたなく雪のない車道を歩く。道路交通法上、雪道で歩道が困難な場合に車道を歩く行為がどういう扱いなのかは不明だけれど。
幸い車の往来は少なく轢かれる様な心配はなし。怪訝な視線を向けられる事はあっても、クラクションを鳴らされる事もなかった。
ただ車道は車道で歩きづらい。踏み固められた雪がつるつる滑り何度も転ぶ。
結局1時間近くかけて三内丸山遺跡に到着。真冬なのに汗だくである。

三内丸山遺跡
三内丸山遺跡

まずは縄文時遊館(博物館)で縄文シアターなどを観ながら一休み。
時遊館から続くトンネルを抜けると、雪景色が広がる縄文の村へたどり着く。
広々とした空間が開放的で散策しがいがある。住居跡などは一部のスポットは雪に埋もれていて見られないが少し残念。

三内丸山遺跡
三内丸山遺跡
三内丸山遺跡
三内丸山遺跡

散策を終えたら時遊館に戻り館内の見学を続ける。冬季だからなのか特別展も無料である。
今回は時間の関係で見送ったけど、体験工房の土偶作りや火起こし体験など気になるものがちらほら。

三内丸山遺跡の見学を終えたら、そばにある青森県立美術館に向かう。
徒歩で10分も掛からない距離だが、お土産ショップで道を聞いたら歩いていくの?と言う顔をされる。
案内された道を行くと、案の定降り積もる雪に歩道が見えない。が、幸運にも同じ行動を取ったと思われる先人の足跡が残されている。
雪に埋もれない様に慎重に足跡に足跡を重ね美術館を目指す。

途中の看板に開催中の企画展「ローカルカラーは何の色? 」という言葉が目に留まる。
奥に見えた景色は、一面の雪にたたずむ真っ白な建物。
あおもり犬が出迎えてくれるものだと思っていたが姿が見えない。とりあえず入り口を探して中に入る。

青森県立美術館
青森県立美術館

入館受付を済ませて中に進むと飛び込んでくるのはシャガール:バレエ「アレコ」の背景画。
大きな台幕に描かれた作品の迫力に驚きおののき見惚れる。
奥の展示スペースに進んでいくと奈良美智の作品が並んでいる。目力強い女の子が特徴的だ。
毎年青森出張に来ているので既に親しみを感じる存在である。ワンカップ酒のイラストを始め日常風景に溶け込んでいる。
そして登場するのはあおもり犬。青森の観光ガイドではシンボル的な存在。ついにご対面である。

青森犬
青森犬

この時点で満足度はかなり高いのだが、美術館見学はスタートしたばかり。この後も続々と郷土所縁の作家の作品展示が続く。
珍しいなと思ったのは版画家 棟方志功の作品の撮影許可の案内。作品により親しんでほしいという遺族の願いが理由だそうだ。
コレクション展は写真家 向井弘のその仲間達の作品が並ぶ。
ベトナム戦争の写真とか弘前城植物園の写真に興味を惹かれつつも時間の関係で早足で進む。青森県立美術館は想像以上に広くゆっくり観ていると日が暮れる。
そして最後に訪れた展示室は成田亨:鬼と怪獣 下調べせずに訪れたので突然現れたウルトラ怪獣にテンション上がる。酒吞童子など3体の鬼のモニュメントもかっこよし。

観覧料も良心的だったし非常に満足度が高かった。また来よう。
時間と共に転んで打ったお尻が痛み出したので、帰りは素直にタクシーに乗る。