「図書館総合展フォーラム2011 in 京都」と大阪観光

 「図書館総合展フォーラム2011 in 京都」へ参加してきました。


第1部:基調講演
・「ディジタル時代の知識インフラと図書館の役割」
・長尾真(国立国会図書館長)


第2部:パネルディスカッション
・「図書館で電子書籍を使いこなす-知の拡大再生産に向けて」
・パネリスト:
 ・川瀬真(横浜国立大学国際社会学研究科教授、前文化庁・著作権課著作物流通推進室長)
 ・大場利康(国立国会図書館 関西館・電子図書館課長)
 ・井上 真琴(同志社大学 企画部企画室 企画課長)
・コーディネーター:
 ・湯浅俊彦(立命館大学文学部准教授)


内容についてはUstの動画がアーカイブされているので誰でもご覧頂けるようです。
こういった運営者側の配慮があると、フォーラムに参加できなかった方とも話題を共有できるのが良いですね。
さて私が特に気になったのは、パネルディスカッションで挙がった大学図書館で電子書籍を導入したところは、実際にどのように、どのくらい使われているのか?という話題。
うちの図書室も試験的に電子書籍(PDF)を扱っているのです。といっても自社で発行しているニュースレター一誌だけですけど。
管理の仕方として、OPACの検索結果にPDFへのリンクが貼っており、ワンクリックで読めますよといった感じにしてあります。


まぁ実際のところたぶん使われていない。
と言うよりもOPACが使われていないので、ほとんどの利用者はPDFへのリンクが貼ってあることすら気づいてないんじゃないかと。
利用者の多くが本棚を眺めて本を探すといったスタイルなので、そんな利用者に対して電子書籍へのアクセス誘導ってどうすればいいんだろうか。
それと今の管理方法だと電子書籍は貸出履歴に乗ってこないんで利用統計はどうすればいいんだろう。OPACの検索ログは確認できるけど。


電子書籍を扱う図書館は増えていくと思うので、どんな工夫をしているのか注目していこうかと思います。



そうそうフォーラムの後はしっかり懇親会も参加しました。
懇親会はUstじゃ得られない重要な情報交流の場。
幹事役の皆様どうもありがとうございました。


6/14追記
「図書館政策フォーラム2011 図書館で電子書籍を使いこなす-知の拡大生産に向けて-」レポート
レポートをまとめた方へ拍手
図書館学の門をたたく**えるえす。- [インターン]図書館総合展フォーラム2011 in京都の記録をとってきました

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大阪観光編


せっかく関西に行くのだからフォーラムだけってのはもったいない。
てなわけで、大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)の情報ライブラリーアサヒ ラボ・ガーデンへ見学に行きました。


ドーセンターの情報ライブラリーは女性関係情報の専門情報センターってことで、
こういう同じ様なジャンルの資料を扱う専門図書館で気になるのが分類の付け方。
話を伺ったところNDCを使っているとのこと。もっとも同じ分類が寄りすぎないようにタグのとり方を考慮しているとのこと。
装備も自前でフィルムコートまで掛ってました。手慣れた図書館員じゃないと務まりませんね。


専門図書館で働くライブラリアンには、図書館学だけじゃなくて、扱う資料の専門性も問われるのが大変そうです。
なかなか一つの図書館に一生勤務するっていうのは難しい時代なので、柔軟に扱う資料に応じて学び続けられるってのは必要な素質なのかもしれませんね。



アサヒ ラボ・ガーデンはイベントルームと図書館をくっつけた感じとでも言うのでしょうか、とても楽しい空間でした。
双方向のコミュニケーションというのがポイントらしく、頻繁にイベントを行っているようです。


ラボ・ガーデンの学びの場としてのセンスはすごくよくて、図書館という空間はまだまだ可能性がいっぱいなんだと感じました。
まだまだ古くからの図書館イメージから抜け出せない大学のラーニングコモンズよりも、よっぽど新しい学びの場の提供に成功しているじゃないかと思ってしまった。

ビール缶
缶ビールのデザインをしているようです。何を描いているのでしょう?
大阪案内してくださった方、一緒に遊んでくれた方ほんとに楽しかったのです。
どうもありがとうございます。懲りずにまた遊んでください。

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